きばらんかい!商売人!…携帯で「世の中」が変わった
マネージャ時代のある日、東京→徳島の航空券2枚が取れたので、「師匠、奥様とのチケット、ご用意出来ました」と報告したら、こっぴどく叱られました。
その時、横山さんは見知らぬ女性と喫茶店に入っていました。私はなぜ、怒られるのか分からなかったので、後でその理由を尋ねました。
すると、次のような答えが返ってきました。「アホ!お前のおかげで、東京に女(愛人)がいることが大阪の女(同)にバレてしもうーたやないか」と。
「自分の物差しだけで世の中をみたらアカン。もっと頭働かせ(常に周囲の状況を考えて、機転をきかせろ)」というのが、師匠の言い分でした。
まぁ、そんなこんなで傍からみたら私の立場は「苦労の塊」のようなものだったのでしょう。周囲からよく「大谷さんも大変ね…」と労われました。
ただ、「大変」ということはある意味「大きく変わるチャンスだ!」と捉えることも可能です。私はそう考えることにしました。
今さら私が言うまでもなく、吉本は「興業会社」です。興業、すなわち芸能の世界は、そんなに甘いものではありません。
いつもいつも調子がいい(人気がある)とは限らないのです。そんな時は、いかにして早く「ゼロベース」に持ち込むかを考え、対策を打っていく必要があります。
それが出来なかったらもう「アウト」(退場)です。そうした「場づくり」(雰囲気)は自分(たち)で率先してやるのです。
いつだったか、現在社長になっている大崎洋さんから厳しい指摘を受けました。私がタレントを後ろから睨みつけている、というのです。自分では気付かないうちに、そうなっていたんですね。タレントあっての商売なのに…。
ところで、日本国民の平均年齢を皆さん知っていますか?驚くことに、10年前は27歳だったのが、今や42歳。昔は一人の上司に多くの部下がいましたが、最近では一人の部下に多くの上司がいる、といった状況なのです。
ここまで世の中を大きく変えてしまったのは、何と言っても携帯電話(ケータイ)が出現したからでしょう。
昔はドキドキしながら彼(彼女)の家に電話した経験が皆さんにもおありでしょうが、携帯があまねく普及した今では、そんな心配は要りません。
だいたい、流行歌の歌詞からして違います。「ダイヤル回して目を閉じて♪」などというシチュエーションは今の若者には伝わりません。冗談ではなく「金庫のダイヤル?」と想われてしまいます。〔笑い〕
世の中は本当に変わってしまいました。しかしながら、先程も言いましたように、何より大切なのは「場づくり」(職場も家庭も)なんですよ!
-つづく-
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