2012/10/18

貯蓄の日に衝動買い…フランスらしからぬ〝愚挙〟

留守中の息子のクルマをちょいと拝借して出勤しようとしていたら、カーナビの音声が「10月17日。今日は貯蓄の日です」と教えてくれた。

「へー、そうなんだ」と別段気にも留めずに近くのコンビニに寄ってブックコーナーの前を通っているうちに、神の知らせか!?ある本に出くわした。

テレビでもおなじみの経済ジャーナリスト荻原博子さんが監修している新書版で、タイトルには《あなたは「なぜ?」お金が足りないのか》とあった。

突然「なぜ?」と問われても答えに窮してしまうが、とりあえずはどんな内容か?と、まずは目次のあたりをペラペラ。

続いて本文―。Q&Aスタイルで書かれた冒頭の文章を読みながら、思わず吹き出してしまった。論より証拠。こういう「当たり前過ぎるやりとり・・・・」で始まっているのだ。

(Q)いまの時代状況で、お金がたりない人はどうすればよいのでしょうか?

(A)2つしかないですね。1つは稼ぐこと、もう1つは無駄をしないこと。いいかえれば、稼いで、貯める。この2つを組み合わせてやっていくことです。

この時点でもう買うのは止めようかとも思ったが、「きっとその先に『何かしらコツ・・』のようなものが記されているはず」と期待を込めて購入することに。

と、そのすぐ隣に《ウソを見抜く技術》という同サイズの本が置かれていた。著者は城野剛さんというフリーライターのようだ。

その本も、今話題の森口尚史先生(自称・ノーベル賞候補者)のことが妙に頭にちらついていたので、衝動買いしてしまった。

このところのマスコミ報道(特にテレビのワイドショー)を見ていると、率直に言って、「(森口氏に)騙されたことに対する意趣返し」のようにしか思えない。

昨夜の酒席でもそういう話になったが、「貴重な公共の電波」を使って、ああまで繰り返し報道しなければならないほどのニュース価値がどこにあるのだろう?田舎記者の素朴な疑問である。

お国は違うが、サッカー日本代表のGK川島永嗣選手を取り上げた「フランス2」の合成写真・・・・報道(腕4本でゴールを死守)にも呆れた。同局は昔「アンテーヌ・ドゥ」と呼ばれた、れっきとした国営放送である。

それが、事もあろうに!「福島原発事故の影響か?」などと情報バラエティー番組で紹介。会場から拍手と笑いが起きた、という。

フランスと言えば、言葉を大事にすることで知られる、プライド高い「文化大国」のはずなのに…。お得意のエスプリ(風刺)も何も台無しにしてしまうではないか!

蛇足だが、日本には「千手観音像」だってあるんだぞ!!