2012/10/19

フグの天敵ってはて?…梅干の意外な料理活用術

そんなに「好奇心」や「知識欲」が旺盛な方ではないと自覚はしているが、まったく知りもしなかった事柄を意外にすんなりと教えてもらうと、何となくトクをしたような気分になるから不思議だ。

ということで、読者の皆さんに「クイズ」を1つ。フグ(ガンバ)の天敵はなぁ~んだ?

答えは、カワハギなんだそうだ。弊社が日々の朝礼の教本としている『職場の教養』(倫理研究所刊)の中に、そう記されていた(10月15日付)。

それによると、フグを水槽に入れて長距離トラック便で運ぶ場合、フグばかりを入れておくより、天敵のカワハギを混ぜていた方が、フグの死亡率がグ~ンと下がるのだ、という。

理由は、天敵が同じ水槽内に存在していることによって、フグ自体にある種の「危機感」が生まれ、それが生命維持に奏功するのだそうだ。

文中では、科学的な解説こそないものの、実際にその輸送を生業(なりわい)としている社長さんの話だから、あながちウソではあるまい。

で、その日の教えは「何事も適度な負荷をかけなければ、現状からの変化は望めない。プレッシャーがなければ、楽な毎日であるかわりに、未来は何も変わらない」というのが結論であった。

いつもながら感心するのだが、この教本の素晴らしいところは、日常の身近な題材をもとに、ハタと膝を打つような「深イイ話」に触れられる点だ。

それが1年365日、毎日続く。また最近では、「FMしまばら」の朝7時~8時枠の番組の中でも聴くことができるようになっているので、皆さんも是非ご試聴下さい!

ところで、話は振り出しに戻るが、我が家の夕餉(ゆうげ)には時々、フグならぬカワハギの「がねだき」が供される。

もちろん値段からいったら、フグとカワハギでは「雲泥の差」であろうから、まさしくもって「庶民の知恵」なのだが、これが殊のほかに美味い!

料理人が筆者自身の天敵でもある母や家人なのはご愛嬌だとしても、梅干との炊き合わせは、まさに絶妙だ。ウソでも誇張でもない。本当に1度ダマされたと思って、作ってみて下さい!

ついでにもう1つ。肉ジャガに梅干を入れるのも、なかなかオツな味わいを醸し出しますよ。これまた保証します!

何だか今日は料理教室のような展開になってしまったが、やはり天敵(ライバル)がいないことには事は成就しませんよね。

その点、筆者の場合は、仕事でも、家庭でも、周りは天敵だらけ。これは恵まれていると言うべきなのかどうか分からないが、おかげさまで「張り合い」(緊迫感)だけには事欠かないでいる。

まあ、大成はしないだろうけど…。