2012/12/02

悩むより動こう!!…月明かり浴びて安堵感

このところ〝心労〟が重なって、いささか食欲をなくしつつあった。ならば、少しはスリムになっているだろうと思って自宅風呂場の体重計に載ってみたが、一向に変わらず。しっかりと〝大台〟をキープし続けている。


そこで、ふと我に返った(倒れてもいないのにオーバーな)。考えてみれば、実に簡単明瞭な身過ぎ世過ぎの〝真理〟だが、悩んだところで問題は何一つ解決しないのである。


デブの立場からもっと言うなら、痩身効果もないのにアホらしい!そんなことよりもっとカラダそのものを動かそうと、昨夜(30日)は久方ぶりに散歩に出かけた。


暦によれば確か満月は2日前(28日)のはずだったが、老眼と乱視が入り混じった目には完璧な〝まんまる〟状に映った。


お伴は同じような体型をした家人と、旅行先の熊野古道(和歌山県)で仕入れてきた木杖。手に持った感覚がないほど軽いので、多分材質はスギではないかと思うのだが、振り上げれば〝野犬除け〟くらいにはなるだろう、と思って持参した。


長浜から猛島~北門と海岸沿いを歩いているうちに、月にかかっていた叢雲(むらくも)もすっかり失せて、月明かりでクッキリと影ができるほどに―。


唐突だが、我が家の菩提寺は桜井寺(崩山町)である。その本堂に赴くと、浄土宗の開祖・法然上人が詠まれた次の和歌が展示してある。《月影の いたらぬ里は なけれども 眺むる人の 心にぞすむ》


仏教的な解釈など門外漢の身には分かるべくもないが、本堂にお参りする度に心の中で朗誦しているので、改めてその月の照射を受けてみれば、そこはかとなく〝安堵〟を覚える。


散歩のおかげで、昨夜は酒の力も借りることもなくグッスリ。おかげで寝覚めはいつになく爽やか。今後の人生における〝曙光〟の兆しをしっかりと受け止めることが出来た。


こういう〝澄み切った心境〟になると、全ての物事の見方がまったく違ったものになってしまうから不思議だ。一体自分は、何を今までウジウジと思い悩んでいたのだろう?答えはすでに用意されているではないか!


と言うことで、本日の〝活力朝礼〟はいつになく力が入った。演題は「秋茄子」。


よく諺で言われる「秋茄子は嫁に食わすな」についての2つの解釈をめぐる話であったが、結論(今日の心がけ)としては「旬の野菜で体調を整えましょう!」と。


社員全員で読み終えた後に、猛然と〝食欲〟が湧いてきている自分に気付いて急に可笑しくなった。そう言えば、慌てて出てきたので、まだ朝飯を食っていなかったのだ。


さあ「師走」だ。走ろう!その前にメシを!!