2013/07/02

出雲神話に医療の起源…宝塚男組のトップスター!?

出張に次ぐイベントや深夜の宴会で、もう完全にグロッキー(疲労困ぱい)状態である。こう書いてハタと思いついたが、「グロッキー」なる言葉は、最近すっかり見かけなくなってしまったような気がする。

改めて調べてみた。元々はボクシングに由来する言葉(英語)だそうな。それともう一つ。「グロッキー」は訛った表現で、正しくは「グロッギー」と解説してあった。まぁ、どうでもいい話ではあるが…。

先週末は島根県出雲市にいた。「式年遷宮」(しきねんせんぐう)と言えば、20年ぶりの「伊勢神宮」(三重県)にばかり世間の耳目が集まっているようだが、どっこい「出雲大社」を忘れてはいませんか、と。

「出雲―」のそれは60年巡りの一大イベントだそうで、筆者一行が詣でた折には、本殿前で谷村新司さんのコンサート会場造りがせっせと行われていた(本番は29日)。

話が前後したが、先月28日~29日には、出雲市に本社を構える地元の「島根日日新聞」が主管して「全国地域紙交流会」なる催しが開かれた。

「地域紙」とは、一般的に言う「県紙」や「ブロック紙」と違って、より限られたエリアの情報を伝える新聞社のこと。有体に言えば、「島原新聞」がその典型だ。

日本地域新聞協議会(会長・関谷邦彦南信州新聞社々長)によれば、全国には約200社があり、半数近くが加盟している、とのこと。

実は、島原新聞がそうした業界の会合に顔を出したのは初めて。しかし、その存在は想った以上に知れ渡っており、「明治32年創刊。随分と歴史が古いですね…」などと声を掛けていただいた。

全員での大社参拝(特別案内)後、「島日」(ややっこしいなぁ~)のセミナーハウスで開かれた講演会では島根大学の小林祥泰学長先生の話を聴いた。

同学長は慶應大学医学部出身のお医者さん(前職は島根県立医科大学附属病院長)だが、お国柄か、〝神話〟の世界にやけに詳しく、日本人の一人として大変に勉強になった。

面白いな!と思ったのは「因幡の白ウサギ」の話。同学長によると、そこで語られているのは「キチンキトサン」や「ビタミンE、C」などの効能の話で、「我が国における医療の原形がこの神話の中にある!」と力説された。

また、別府や道後などの温泉地を開発したのは大社の祭神であるオオクニノヌシとスクナヒコナであることなども併せてご教授下さった。

終了後の懇親会での〝最大の収穫〟は、日刊人吉新聞(熊本県)の石蔵尚之社長の実妹が、宝塚男組トップスターの轟悠(とどろき・ゆう)さんだと紹介されたこと。

ただ、驚くばかりでは芸がないので、「うち(島原)にだって宮崎香蓮ちゃん(オスカー)がおるもんば!」と言ってやった。