進次郎、島原見参!!…政治を越えた“社会現象”
選挙戦でこれほどまでに〝熱狂〟を呼んだのはいつのことだろう?吉岡・本多の両新人が激突した平成4年の島原市長選以来だろうか。人気絶頂の頃の橋本龍太郎総理がやって来た時(平成5年)もすごかったけど…。
〝その場〟はいずれも大手広場。記者の勝手な類推だが、昨夜(15日)の規模と盛り上がりは恐らく過去を凌駕していたのではないか、と想う。主役は言わずと知れた、自民党青年局長の小泉進次郎衆議院議員(32)だ。
これまでの各種世論調査によれば、現政権政党の自民・公明で〝過半数〟を制するのは確実だと伝えられているが、果たして、その〝読み〟通りに事が運ぶのかどうか…。いずれにせよ間もなく〝大勢〟が判明する。
一夜明けて、毎火曜日に配達される朝日新聞社の週刊アエラ(7月22日号)に、その小泉氏の特集記事が組まれている。《方言にダジャレ 進次郎「成長日記」》との大見出し付きだ。
これまた記者の勝手な思い込みだが、(各地でもそうだろうが…)小泉氏がやって来るというだけで、その地域はにわかに活気立つ。それはもう選挙活動(政治)の範ちゅうを越えた、一種の〝社会現象〟のようなものだ。
しかしながら、氏は芸能人ではない。2度にわたる総選挙の洗礼を受けたれっきとした代議士である。その〝人気〟の秘訣は単なるルックスの良さばかりではない。また、三世という毛並みの良さに頼っている風でもない。
誤解を恐れずに言うなら(最近よく使うよなぁ~)、その最大の魅力は〝弁舌の爽やかさ〟に他ならない。相手が誰であろうと、筋を通すべき時はひるむことなく自説を率直に伝える気風の良さ!
恐らく、昨夜の自民党主催の街頭演説会に集まったのは同党の支持者ばかりでなかったはず。誰かがこう言っていた。「いずれ総理大臣になる人だから、今のうちに一目見ておこう!」と。
まあ、総理になることが出来るかどうかは判らないが、演説の巧みさは定評通りだった。アエラ誌でも紹介してあったように、まずはその地方の言葉(島原弁ではなかったが…)で聴衆の心を〝つかみ〟、その上で、国や地方が現在置かれた状況について歯切れよく分析を試みる。
時に厳しく、時に語りかけるように―。最大の争点となっている「ねじれ云々」についても、「我々が勝てば、もう国民の皆様に言い訳など出来なくなる」と、〝背水の陣〟で政治決戦の場に臨んでいることをさりげなく強調してみせた。
人気のすごさは壇上を降りてからさらに加速。ウンカのように押し寄せる老若男女を相手に少しも嫌なそぶりを見せることなく、握手に応じていた。「天は二物を与えることもあるのだ」と、実感した次第。
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