2013/07/28

長池さんへの回答…朝日新聞・題字の不思議

けたたましい「蝉時雨」で目を覚ます。嗚呼、今日もまた日照りが続くのか…といささかウンザリするが、そう言えば、最近余り「アブラゼミ」を見なくなった気がする。

庭に出てみると、ほとんが「クマゼミ」。いや、全てと言ってよいほどの占有率だ。時季の問題か?「ヒグラシ」のシーズンはもう少し先のことだし…。

そんな他愛もないことを想いながら、ふとそのついでに「雨が降ってもセミは鳴くのだろうか?」という素朴な疑問がわいてきたが、まだ〝確認〟までには至っていない。雨よ、早く降ってくれ!

その〝確認〟の件で思い出した。有家町・浦川酒造の長池孜さんから数日前に、走り書きのファックスが届いていた。「朝日新聞の『新』という字は、なぜ島原新聞の『新』と違うのか?」とのお便りだった。

その手の話は以前にも何かの本で読んだことがあったが、当節は「本」はなくても「インターネット」という便利な検索システムがある。

そこに全幅の信頼を置いていいのかどうかは、それこそより綿密な〝確認作業〟を要するが、「取りあえず…」と言うことで、自前のパソコンに向かわせていただいた。

で、検索でヒットした「ネット情報」によれば、「朝日新聞」(題字)の「新」の字は、偏の部分の「立」の下の「木」が、「未」のように描かれている。確かにそうだ。

恐らく、長池さんはその点が気になってファックスを下さったのだろうが、「YAHOO知恵袋」の解説によれば、その四文字全てが1879年の創刊当時に、唐(中国)の書家の筆跡を元に「作字」されたものだという。

したがって、それは「意匠登録」。すなわち「デザイン」の一種との説明が施されている。

折角だから、他の文字の有り様を見て見ると、「朝」の字の偏も普通の表記と異なっている。「日」の上の「十」の部分が「亠」で、「日」の下の「十」がまるで「丁」のイタリック体のようなのだ。

さらに余談だが、「新聞」は通常のローマ字表記では「SHINBUN」。だが、朝日新聞の場合は「SHIMBUN」とされている。おっと!読売新聞もそうだった。

さてさて、我が社はどうか?島原新聞の現在の題字は、朝日新聞の記者も兼務していた2代目社長の清水治代が、古くから親しい間柄であった北村西望さんに昭和30年代初頭に書いて貰ったものだそうだ。

写真は朝日新聞・西部本社版の題字。ご納得いただけました、長池さん?