2013/08/02

湧水の恵みに感謝!!…「立秋」前に早くも秋の気配

8月に入った。厳しい暑さはまだまだ続きそうだ。しかし気のせいか、明け方の大気の流れに早くも秋の気配を感じる。

人気の『あまちゃん』(NHK連ドラ)では、「暦の上ではディセンバー♪」などと陽気に唄われているようだが、実際の暦の上でのことしの「立秋」は来週水曜日の7日とのこと。

今朝は早起きして、島原半島内某所まで「水汲み」に出かけた。敢えて名前を出さないのは、有象無象の人々が大挙して押し寄せ、ご近所の方々にご迷惑が掛かることを恐れているからだ。

現実問題、マスコミ等で紹介され「話題」となった水汲み場には、朝な夕なに関係なく長い人の列が並ぶ。中にはトラックや大型バンで乗り付けて「持って帰らなければ損!」とばかりに辺り憚らず〝占有〟を決め込む輩もいる。

そうした「行為」は傍から見ていて気持ちの良いものではない。否むしろ「人間の業の深さ」を否応なく見せつけられているようで、急速に白けた気分に陥ってしまうものだ。

さて、1日から3日まで「島原水まつり」が開催される、という。島原青年会議所を主体とする同実行委が主催するもので、ことしで26回目だとか。

つまりは、普賢岳噴火災害を挟んで四半世紀以上の時を刻んだ季節イベントとして、毎年賑やかに繰り広げられている。大変結構な話だと思う。特段、ケチをつけるような立場でないことも、重々承知しているつもりだ。

ただ、惜しむらくはその時限りの「一過性」の単発企画に終始していないだろうか…。島原の湧水は「まつり」があろうとなかろうと、コンコンと休みなく地下水脈を通って、この我々の古里に潤いをもたらせてくれている。

JCのメンバー諸君ばかりでなく、もっと多くの市民の皆様にも声を大にして呼び掛けたい。「島原は全国でも稀な湧水に恵まれた街なんですよ!」と。

かつて、第1回の「島原水まつり」が催された際、当時のJCの理事長だった内田憲一郎さんに呼ばれて、「灯ろう」作りに汗を流したことを今でも思い出す。その内田さんももう鬼籍に入ってしまった。

よく「迷った時は原点に帰れ!」などと言われるが、水にはそもそも「原点」などはあるまい。敢えて例えるなら、水は「輪廻転生」の最たるものである。

雨水は山肌に沁み込み地下の伏流水となって地上に出る。一部は人間が生活のために使わせていただき、その多くは川の流れを伝って海へと流れる。

また、そのうちに気温が上がれば空気中の水蒸気となって雲と化し、再び雨水となる。要はこの繰り返しが「自然のサイクル」なのである。

中途半端だが、そろそろ日課の「水撒き」の時刻となったので、この辺で筆を措く。