2013/08/14

「のの様」にお供えを…盂蘭盆会ですよ!皆さん

昨日、高知県四万十市で「41℃」という我が国観測史上の最高気温を記録したとか。これまでの6年前の記録(「40.9℃」=埼玉県熊谷市、岐阜県多治見市)を塗りかえたのだ、という。

〈40℃を超えれば、さほどの違いはなかろう〉と個人的には思うが、仕事として取り組んでいる人々にとっては、やはりビッグニュースなのであろう。

脱線するが、ちと想像してみたい。風呂の場合、やや熱めのお湯が「42℃」くらいと言われているから、ちょうどいい「湯かげん」のようなものか…?

いやいや、サウナなんぞに入っていると、100℃前後はざらだから、それに比べたら、まだまだ温いってもんだ。

何言ってまんねん!(なぜか急に大阪弁)。サウナは一時(いっとき)でっしゃろ。その温度の中で服を着て一日暮らすんどすえ(京都弁?)。どえらい事ですろ(高知弁?)。

余りの暑さで、ただでさえ悪い頭がさらにボーッとして、一体全体、何を書こうとしているのやら?わからへん・・・・・(タレントの「ローラ」の口調を思い浮かべて下さい)。

〈こんな時は余り深刻にならずに、他の媒体に目を移せば、何かヒントが得られるかも…〉と週刊誌なんぞを漁る。

そうして手にしたのが、ヒマワリの大輪の絵が描かれた週刊新潮。8月15・22日夏季特大号と銘打ってある。

かつて、故山本夏彦さんが担当していた巻頭部分の写真コラムの書き手は、藤原正彦さんに代わって久しい。タイトルも「管見妄語」(かんけん・もうご)と改められている。

そうそう今日は、「管見」という言葉について語りたかったのだ。その意味は「細い管(くだ)を通して見る意」から転じて、「狭い見識や考え方」を指す。

何で今さらのようにこの話を持ち出したかと言うと、いよいよ〝佳境〟に入ってきた『八重の桜』(NHK大河ドラマ)の中で、その言葉が印象的に用いられていたからだ。

使っていたのは、主人公・八重の実兄(会津藩士)で、視力を失くしながらも、明治新政府の進むべき道筋を説く「建白書」を書いた、山本覚馬(やまもとかくま)。

一方、藤原さんが同号の『管見妄語』の中で取り上げているのが、ご母堂の故郷である信州の片田舎におけるお盆の話。そこでは仏壇のことを「のの・・さま」と呼ぶのだそうだ。

その語源については「お釈迦様」とする説。あるいは「尊いものすべてを表す幼児言葉」などと様々。「のの」「のんの」…。

一世を風靡した集英社の女性向けファッション雑誌(ノンノ)との繋がりは?ひょっとして島原弁の「のんのか」(美しい、綺麗の意)とは無関係なのか?

暑さによる「妄言」である。お許し下さい。