感謝の念を忘れずに!…現代っ子は“アッサリ系”
第8回カボチャテレビ杯争奪小学生ソフトボール大会を昨日(18日)、実施した。参加してくれたのは島原・南島原の両市内から12チーム。数こそ少なかったものの、なかなかに見応えのある熱戦が最後まで続いた。
試合会場となった「三会ふれあい運動広場」はやや高台にあるため、時おり心地よい微風が吹いた。ただ、日差しの強さには閉口した。特段、日焼けしたつもりはなかったが、家に帰って鏡を見たら、顔じゅう赤く腫れ上がっていた。
思えば、この大会は県知事旗を目指して毎夏開かれていた「島原甲子園」(島原新聞社主催)がその〝前身〟である。会場は霊丘公園グラウンド。
少子化の現在と違って、どこの町内にも子どもたちは沢山いたから、参加するチームも桁違いに多かった。あれほどの試合数を一会場でどうやってこなしていたのか?今考えても不思議でならないが、とにかく夏休み期間中の一大イベントであったことだけは確かだ。
では、なぜ中断しなければならなかったのか?直接の原因は、普賢岳噴火災害の影響に他ならない。まあ、当時の状況を思えば万止むなしである。何せ、火砕流や土石流が毎日のように発生し、肝心要の霊丘公園には、被災者の人たちのために「仮設住宅」が建てられていたのだから。
それより何より、街全体が球技大会を楽しむような雰囲気ではなかった。グラウンドはどこも灰まみれだし、雨が降れば変なぬかるみで足をとられた。
開会式までの時間待ちの中で、ふとそんな事などを思い浮かべながら、子どもたちの姿を遠目に眺めていた。みんな元気一杯で「暑さ何するものぞ!」との気迫に溢れているように見えた。
主催者を代表しての挨拶では、整列した選手たちを前に、オドオドしながら「こうして安心してプレーが出来る環境を、家族や多くの関係者につくってもらっていることに、心から感謝して下さいね!」と、やっとの思いで伝えた。
「始球式」は、山なりのションベンボールだったが、きちんとキャッチャーミットに収まり、一安心。自分では「ストライク」と思ったのだが、誰も「ナイスピッチ」とは言ってくれなかった。
試合の結果は、別途紹介しているのでそちらをご参照いただくとして、最後に、今大会を振り返っての感想のようなものを述べさせていただく。
選手たちはみんな礼儀正しく、監督・コーチの指示をよく聞いていた。ただし、勝負事であるから必ず「勝ち」「負け」の結果が出る。ところが、いずれのチームも(負けた時に)、不思議と悔しがった素振りを見せないのだ。
挨拶で「勝ち負けに拘らず、全力でフェアプレーを!」と言ったのは間違いだったのだろうか…。
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