2013/09/01

夏の日のよき思い出…金子さんの話と花火大会

処暑しょしょ明けの1週間が過ぎ、いよいよ今日から9月。振り返ってみると、ことしの8月は公私ともども色んな事があり過ぎた。

しかし、今となっては全て過去の出来事である。もちろん取り返しなどつくはずもなく、と言って、心配していたほど最悪の事態でもなさそうだ。まっ、そのうち何とかなるさ!?

しかし、そうした中でも「よかったよなぁ~!」と思う話が幾つかある。1つは島原倫理法人会・第96回モーニングセミナー(8月19日)で聴いた金子宗弘さんの講演。

金子さんは島原市萩原三丁目で代々続く石材店を営んでいる。ふだんから「地域のために自分が出来ることは何か?」を考えているそうで、役職を頼まれたら「二つ返事で引き受けてきた」という。

ちなみに、これまでを振り返ってみると、島原幼稚園の保護者会々長に始まって、二小、一中、島原工業高校でPTA会長。最近では青年会議所、ライオンズクラブでも代表を務めている。

筆者の胸を打ったのは〝石屋さん〟ならではの職人気質が刻み込まれた次の言葉―。「頂いた『恩』は石に刻んで、『恨み』は水に流す」というもの。

金子さん自身が編み出した言葉なのか、誰かの受け売りなのか知らないが、もうそんなことはどうでもいい気がするほどの「名言」だと思って感心した。

金子さんはもう1つ感銘深い話をしてくれた。それは―「先祖の弔いは人間のみに出来る尊い行為である」と。

言われてみたら確かにその通りで、ライオンやサルやゾウ…などの動物がお墓をつくって、仲間内で拝んでいる光景など見たことがない。

最近では葬儀の在り方やお墓に関する考え方も様々あるようだが、金子さんの話を伺っていて「島原は今のままが一番いいんだ」との思いを強くした。

お次は「第21回島原温泉ガマダス花火大会」(同実行委)の話―。

ことしは特に姉妹都市の京都・福知山市であのような悲惨な爆発事故が起きていたため、同実行委員長の水元敦実さんをはじめ関係者全員が大いに気を揉んでいたが、無事に完了したのは何よりの「朗報」である。

聞けば、ことしのように最初から最後まで晴天の状態が続いたのは初めてのこと。もちろん花火そのものも素晴らしかったが、見物客・露天商の皆さんが一体となったフィナーレのまとまりぶりはさらに見応えがあった。

筆者もFMラジオの中継ポイント付近に陣取って事の推移を注意深く眺めていたが、警察関係者のご指導もよろしく、打ち上げ終了後の30分間で、実にスムーズに交通規制の解除が出来た。

来年以降もこうした後味の良い運営が続いていきますように!!