福知山がいま“大変”…全島原挙げてご恩返しを!!
「義を見てせざるは勇無きなり」。『論語』の一節だそうだが、まさしくその通りだと思う。
ただし、それにはタイミングがある。事が収まってしまってから「どうした!?」「どうした!?」と押っ取り刀で駆け付けるようでは、上方お笑いのコントのようなものだ。
島原市の姉妹都市、京都府福知山市がいま、大変な状況にある。ご存じの通り、去る8月15日の花火大会での爆発事故(死傷者約60人)の余韻も冷めやらぬうちに、今度は台風18号(16日午後)に伴う集中豪雨で街中がすっかり水に浸かってしまった。
被害の詳細な実態はまだつかめていないが、歴史に残るような甚大な規模の自然災害であることは間違いない。本稿とは別に、同市に本社を構える両丹日日新聞社から被災写真を送ってもらっているので、そちらをじっくりとご覧になっていただきたい。
不謹慎な言い方かも知れないが、福知山はいま「火攻め」「水攻め」の苦境に置かれている。ちょうど今から20数年前の島原(深江含む)が苦い経験を味わったように…。
細かなことを言えば、「水害」と「噴火災害」との違いはあったにしても、ともに市民の日常生活や市政運営に密接に係わることであるから、本質的には同じことである。
皮肉にも、福知山が大水害に呑み込まれていたその時間帯、島原地方は典型的な初秋の日本晴れの天候に恵まれていた。
テレビニュースで伝えられる悲惨な状況を複雑な思いで眺めつつも、どうしようも出来ないのもまた冷徹な現実であった。それから丸1日。我々は一体どうすればいいのか…?
結論は簡単だ。いま島原市民として出来ることをやるしかない。島原市役所を基点にして、被災地が困っていることは何か?また被災住民の方々は何を求めているのか?―の諸情報を正確につかんで、早め早めに行動に移すことだ。
グズグスしているような暇はない。何よりも動き出すことが肝要だ。でなければ、「姉妹都市」締結に何の意味があろう?
支援の方法は走りながら考えていけばいい。正確な情報を捉えて、それぞれ持っているものを出すのである。お金のある人はお金を、体力のある人は体力を、物を持っている人は物を―といった具合に。
島原の皆さん、思い出しましょう。普賢岳噴火災害の当時、或いはその後も、福知山市民の方々からどれほど温かい励ましとご支援をいただいたか、を。
この際「他所からも助けてもらったではないか」とかいった〝屁理屈〟は忘れて、まずは歴史的にも繋がりが深くて日頃から親交を結んでいる福地山の地を応援しましょう!
「島原新聞」も「カボチャテレビ」も「FMしまばら」も、及ばずながら全力を尽くします。いつ?今すぐでしょう!!
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