明日は咲こう花咲こう…元気が出るよ「秋桜公園」
最近の楽曲は余りに早過ぎて、とてもじゃないがついていけない。おっつけ、もう半世紀も前の歌謡曲なんぞを知らず知らずのうちに口ずさんだりして、時おり顔を赤らめている。
一番多いのは石原裕次郎バージョンだが、元祖〝御三家〟の曲も比較的多い。他でもない、昭和30年代後半から40年代にかけて一世を風靡した、青春歌謡界の大御所的存在であった橋幸夫、舟木一夫、西郷輝彦―の三氏のことだ。
筆者の記憶に間違いがなければ、それぞれの所属レコード会社は順に、ビクター、コロンビア、クラウンだったはずだ。これにもう一人三田明さん(この人は確かビクターだった)を加えて、〝四天王〟と呼ばれていた。
橋さんの場合は、吉永小百合さんとのデュエットで大ヒットした「いつでも夢を」が、先のNHK連ドラ「あまちゃん」の中でも取り上げられて(ご本人も出演)、拍手を送られた年配の方も多かったのでは。
前置きが長くなってしまったが、今日取り上げたいのは三田明さんの「明日は咲こう花咲こう」という歌。なぜ急にそうなったのかと言うと、仕事の間隙をぬって見にいった上折橋町の「秋桜公園」の素晴らしさに、大いに触発されてしまったからだ。
始まりはテンポよく「可愛い蕾が花になる/花は散っても実は残る/その実がこぼれて花が咲く♪」と来て、ついで「はじめひとつの花の実が/いつかは大きな花園に♪」とサビの部分に入る。
そして最後は「暮しの中に根をはろう/あなたもわたしもみんなみな/明日は咲こう花咲こう♪」といささか〝教条的〟だ。ただ、時代が右肩上がりだったせいか、押しつけがましさは余り感じなかった。
と言うより、子どもの頃はそんな事など考えず、芸能界の華やかさにある種憧れを抱いて、ひたすら手を叩いて楽しく歌っていた。思えば、平和な時代だった。
しかし、よくよく考えてみれば、極めて簡単な筋立てではあるが、人生を送っていく上では、何だか「とても大切な真理」であるような気もする。
インターネットの出現によって「スピード」や「便利さ」ばかりが重宝がられる昨今の世では殊に!島原半島に住んでいたら、海や山があって湧水が流れているのはごく普通の〝日常風景〟だが、都会暮らしの人々の眼には恐らく異なって映っているはず。
個人的には、日本の田舎の秋の風情が大好きだ。稲刈りの済んだ田んぼ、ほどよく色付いた柿の実、風にそよぐススキの穂…。どれをとっても落ち着くことこの上ない。
読者の皆様、とにもかくにも「秋桜公園」に一度お運び下さい。荒野に咲いた美しい花々に、感動&やすらぎを覚えると同時に、「根を張ること」の深い意味合いがきっと伝わるはずです。教条的かな!?
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