えっ、藤田観光まで…卑しくなった最近の日本人
阪急阪神ホテルズから始まった食材の虚偽表示問題は次々に伝播し、大手百貨店系列のレストラン等を経由して、ついには藤田観光やサントリーまで…。
嗚呼、何たることか!7年後の2020年東京オリンピック誘致の原動力ともなった、日本人の美徳「お・も・て・な・し」の精神は一体どこへ行ったのやら…。
毒舌家としての「ビートたけし」の名を一躍有名ならしめた、あの懐かしの迷フレーズ=「赤信号みんなで渡れば怖くない」を、期せずして思い起こしてしまうではないか。
阪急阪神―の問題が明るみに出た端(はな)は、よもやこんな展開は予想していなかった。そういった意味では、最初に勇気をもって自己申告した(?)阪急阪神は立派なのか…。
一説によると、この問題が発覚したのは、クビにされた人間による「内部告発」という見方もあるそうだが、真相はヤブの中である。
関連して、先のニュース番組の中で、毎日新聞特別編集委員でコメンテーターの岸井成格(しげただ)さんが「日本(人)全体が段々と卑しくなってきているのでは…」と嘆いていたが、まさしくご指摘の通りだ。
最近では余り聞かれなくなったが、「天知る、地知る、我知る、人知る」という有名な諺がある。調べてみたら、出典は中国の『後漢書』とのこと。
その意味は―「悪事、不正の類いはたとえ隠していたとしても必ず発覚する」として、人としての正しい生き方を諭している。
この種の教えは洋の東西を問わずあるようで、英語では「昼に目あり夜に耳あり」と言うそうだ。
勝手に類推するに、関係者に余り罪の意識は無かったのでは…。恐らく、真面目な会社人間として自分の職場の「利益追求」を第一に働いてきた人がほとんどだろう。
と言って、一種の「詐欺行為」のようなものだから看過も出来ないが、行き過ぎた「グルメブーム」とやらに乗っかり過ぎた「客の舌」もどうかと思う。
確か、この問題が表沙汰になるかならないかの頃だった。ある民放のバラエティ番組で、「セレブ」を自称する年配のご婦人方が、目の前の「エビチリ」を実際に食した上で、作り手が高級中華店か大衆店かを当てるゲームがあった。
今にして思うに、何とタイムリーな(社会の動向を先取りした)名企画ではなかったかと感心する一方で、しょせん日本人の「自称セレブ」なんてその程度のものさ…という気がしないでもない。
エビの話が出たついでに我が生き恥を白状する。実はつい先日まで、「伊勢海老=ロブスター」と思い込んでいた。今後は、この過ちを奇貨として、ロブスターは「似而非(えせ)エビ」と呼ぶことにする!?
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