今日あるのは誰のお蔭…忘れまじ「井戸を掘った人」
先日、福岡から来た機械メーカーの人間と昼食を摂りにガレージ食堂(今川町)に行ったら、NHKの『ひるブラ』の中で小浜温泉が紹介されていた。
事前の情報を持ち併せていなかったのでちょっとだけ驚いたが、「あー、これは18日午後10時から放送されるBSドラマの前打ちだなぁ~」とすぐに合点がいった。
案の定、温泉熱を利用した「蒸し料理」などの後に登場したのが、今やすっかり有名になった「小浜チャンポン」の数々。画面で見ても、どれも美味そうだったので、当方も迷わず「チャンポン」を注文した。
筆者が頼んだのは「特製Wチャンポン」。美味いだけでなく、ボリューム感も抜群できっちりと平らげた。これで780円とは安過ぎないか、平田さん?
さて、全国人気となった「小浜チャンポン」だが、当然、そこには〝仕掛人〟がいる。かく言う筆者自身も、何くれとなくお世話になっている方だ。
名前を明かすわけにはいかないが、この人のアイデアと企画力、そして行動力が無ければ、「温泉蒸し料理」も「小浜チャンポン」も日の目を見ることはなかったろう。言うなれば、「井戸を掘った人」(大恩人)だ。
もう随分と前にここでも取り上げたことがあるが、「チャンポン」を最初に考案したのは「四海楼」創始者の故・陳平順さんだ。
陳さんは中国・福建省の出身で、長崎に渡ってきた留学生の余りの食糧事情の悪さを見るに見かねて、この料理を思い立った、とか。ある本で読んだが、「チャンポン」とは、福建語で「飯は食べましたか?」という意味だそうだ。
当然、今や雲仙市を代表する〝広告塔〟として、その存在が知れ渡った「ちゃんぽん番長」こと林田真明さんは知悉されていることとは想うが、そうした「井戸を掘った方々」のことはゆめゆめお忘れなさいませぬように!
ところで、島原新聞社ではこのほど、新たにドイツ製の製版機(CTP)を導入した。カメラや印刷に詳しい方ならその名をご存じのはすだが、「アグファ・ゲバルト」という歴史ある精密メーカーの製品だ。
値段の話はともかく(実は〝目ん玉〟が飛び出るほど高い!)、写真等の試し刷りを見た段階で「さすがにアグファだけのことはある」と唸った。残念ながら、現時点では一挙にカラー化まではいかないが、メドが立ったのは事実である。
そこで、改めて自分自身に言い聞かせていることがある。他でもない「井戸を掘った人」の話だ。時代が移り変わってIT・機械化が否応なく進む。ただ、その傍らでは、永年にわたって新聞事業を支えてきた無数の「鉛の活字群」が我々の動きを厳しい視線で見守っているのだ。
ヌカ歓びしている場合なんかではない。稼がんば!師も走っている。ムコ殿も走り出さなきゃ!?
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