2014/01/10

名前も書いて下さい…先代が植えた「夏みかん」

新年早々〝ポカ〟をやらかした。突き出し広告でお知らせした「森本元成さんの著書プレゼント」の応募要領の記載の中で、肝心な「氏名」という表記を落としていたのだ。

いわゆる単純な〝凡ミス〟の類いであるが、あなどるなかれ!そのまま指示通り名前を書かずに投函して下さった方が少なからずおられるのだ。中には、いったん書きながら修正ペンで消された方も…。

全ては筆者が悪いのであって、弁解の余地など何処にもない。ただその一方で、「島原半島の人は本当に善良で従順な方が多いんだなぁ~」と、妙なところで感心もしている。

再び繰り返して恐縮だが、同本(『暁鐘』)を欲しい方は、官製はがきに「住所」「氏名」「年齢」「職業」「電話番号」を明記の上、島原新聞社、またはカボチャテレビまでお申し込みを!今月15日が締切。

さてさて、前述の失敗談は、福岡出張から帰って来るなり(9日午後)、女房殿からまるで鬼の首でも取ったかのような勇ましい口調で告げられた。

幸い(?)、明日からは関東地方に出張するし、次には連休も控えているので、〝時間薬〟とやらで少しは罪状も薄まるものと期待しているのだが…。
   ※    ※   
新聞社の裏階段の脇に「夏みかん」の老木が立っている。何でも「子どもたちのオヤツにでも…」と先代社長が植えたものらしいが、飽食の世の驕りか、今では余り見向きされることもない。

冬の柔らかな日差しを浴びて、たわわになった「実」を眺めながら日々古びた階段を昇り降りしている筆者だが、さすがに梯子を使ってまで千切ろうという気にはなれない。

何となれば、酸っぱい食べ物が苦手だからである。したがって、家族全員が「これは美味い!」と言って箸を伸ばしている南蛮漬けなどは目障りなだけ。

「どうして?酢は体に良かとに…」などと母子して勧められるが、ダメなものはダメなのである。

ところが、世の中は百人百様。アポロ興産会長の馬渡迪裕さんは酸っぱいもの、特に「夏みかん」が大好物のようである。

氏とは時々一緒にゴルフを楽しんでいるが、島原カントリー(インコース)の12番、13番の間にある「夏みかん」は殊にお気に入りの様子だ。

ご存じの通り、氏は六尺豊かな美丈夫で、その長~い手足とアイアンクラブを自在に操って、嬉々とした表情で収穫される。

甘かろうが酸っぱかろうが一切関係ないようで、千切った「実」はその場で器用に剥いて「さぁ食え!」と有無を言わせない。

筆者がいつも後半にスコアを崩しているのは、きっとその〝脅し〟が原因なのだろう。

ところで、冬から春にかけてが食べ頃なのに、なぜ「夏みかん」?