静かな長崎県知事選…一転、都知事選は激戦に!?
長崎県知事選挙が16日、告示された。投票日は来月2日。車で島原市内を回ってみたが、選挙戦の雰囲気は微塵も感じられない。むしろ、投票日が重なる県議補選の方が同じ〝一騎打ち〟でもヒートアップしている模様だ。
それにしても、15日夜から16日早朝にかけての天候の素晴らしかったこと!夜は満月が煌煌と輝き、明ければ抜けるような青空が広がり、真冬とは思えないほど太陽の光が眩しい。
早朝、水無川の橋梁から眺めた「平成新山」の山容はまるで絵に描いたようで、カメラを持参していないことを悔やんだ。
さて、きょう17日は「阪神淡路大震災」から丸19年目を迎える。ややもすると3年前に起きた「東日本大震災」の陰に隠れてしまいがちだが、当時の惨状を目の当たりにした身としては忘れようにも忘れられない、都市型の災害であった。
さて、長崎県の知事選より1週間遅れで執行される東京都知事選が、細川護煕(もりひろ)元首相の〝参戦〟で俄然盛り上がってきている。マスコミ報道によれば、自公が推す元厚労相の舛添要一氏との〝事実上の一騎打ち〟との見方が大勢だが、果たしてその結末やいかに…?
個人的に不思議でならないのは、背後に透けて見えるかのような、大物政治家諸氏間に横たわっている、複雑怪奇&魑魅魍魎(ちみもうりょう)たる相関関係だ。
まず取り上げたいのは、「原発ノー!」という基本政策で、細川支持を明確に打ち出した小泉純一郎元首相の〝立ち位置〟。
ご子息の小泉進次郎代議士が自民党内の要職にあるのになぜ?と思ったが、16日付けの朝日新聞では「舛添さんは党を去った人。支援しない」とキッパリ。いかなる場面でもスジを通す〝父子鷹〟の面目躍如である。
次に、元都知事&自民都連会長の石原さん父子。こちらの方では、父が党派を超えて元航空幕僚長の田母神俊雄氏を応援するのだそうだ。
さらに状況がややこしく思えるのは、小泉家と石原家は〝縁類関係〟だとも言う。一体どうなっているんだ…?
そんな混乱した頭の中で自分なりに〝ある想〟を巡らせている。それは今度の都知事選がぐっと時代を遡って、幕末期の「薩長の戦い」の延長上にあるのではないか、と。
小泉元首相のルーツ(祖父の出身地)は、よく知られているように鹿児島だ。一方、現在の自民党を率いているのは山口出身の岸信介元首相を祖父に持つ安倍晋三現首相。
単純にそこだけ見れば、「薩摩VS長州」の構図が成り立つ。つまり、そうした渦中に肥後(熊本)の殿様が引っ張り込まれているのではないか、と。
いやぁ、国を動かすお偉いさん方の〝腹の中〟はどうしても見抜けませんなぁ~。〔陳腐六十年〕
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