還暦を迎えた古瀬さん…これからも愛される毒舌を
もし、いすゞ自動車九州元常務の三宅一光さんがその場にいたなら、こう挨拶しただろう。「ようこそ、老人の世界へ!」と。
30日夜、ホテル南風楼で島原経済同交会主催の還暦祝賀新年会がにぎにぎしく開かれた。今年めでたく還暦を迎えたのは、島原商工会議所副会頭で同会副会長の㈱ながせや社長、古瀬寛二さん。
馬渡清光会長(アポロ興産㈱社長)の堅苦しい挨拶で幕を開け、来賓を代表して沢水清明県島原振興局長がこれまた堅苦しい祝辞を述べた。司会進行役は㈲林田観光バスの林田正剛社長。こちらはいつもながらのマイペース。
お祝いに駆け付けたのは島原市内の優良企業約30社の代表。全身〝赤〟の装束をまとったこの日の主役=写真=は、一瞬はにかみながらも、いざマイクを握ったらいつもの調子。
「えっ、まだ60歳前だったのか?と、よく驚かれるが、昭和29年生まれだから正真正銘、今年が還暦。態度や物言いがふてぶてしいので、そう思われていたのかも…」と述懐。
《そうですよ、古瀬先輩。ご自身の〝口癖〟をご存じですか?周囲のみんなが等しく浴びせかけられるのは「やかまし!」の拒絶言葉。時
には強意(脅威?)の接頭語が付いて、「ひっちゃかまし」に変わるんですよ。》
ただ、まったく根には持たないタイプのようで、罵声(≒毒舌)を浴びせた後でも何事も無かったかのようにニコニコ笑って会話を交わされている。この辺りが「寛ちゃん」に備わった〝人徳〟か。
謝辞では、大学卒業後に帰郷して以来36年間の長きにわたって、JCや会議所の活動などを通じて地域経済の活性化に取り組んできた率直な思いを吐露。これまで培ってきた経験を元に、さらに精進を重ねていく〝覚悟〟を示し、万雷の拍手を浴びていた。
で、ここから少し脱線―。古瀬さんの趣味は何だろう?と聞けば、誰しも「ゴルフ」と即座に答えることは間違いない。ただ、肝心の腕前の方は?時々、目を見張るような飛距離十分の鋭いスイングで「80台半ば」を出すかと思えば、大幅に「100」を超えることもしばしば。
筆者に言わせれば、剣道有段者独特のピ~ンと伸びた背筋と、とても還暦とは思えないスリムな体型なのにどうして?と不思議でしょうがないが、数字は残酷かつ正直だ。
おっと、これ以上書くと「こらっ、マモル!」と怒られそうなので、この辺で筆を擱く。
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