世界遺産になったら…現代版『荒城の月』を!!
前回は「日野江城跡」と「土筆」を題材に駄弁を弄したが、初めて登ってみて「何と立派な山城だろう」と心底感心した。
頂上からの景色は「山あり」「川あり」「海あり」で、遠く左手の彼方には「湯島」(談合島)が海上にポッカリと浮かんでいるように見える。
引き合いに出した大分県竹田市の「岡城址」からの眺めと比べてみても遜色はない。むしろ「遥かに勝っている」と思う。
しかしながら、「岡城址」の背後には、滝廉太郎作曲で知られる『荒城の月』がデ~ンと構えている。観光面からすれば、残念ながら「後塵を拝している」のが実態だ。
ただし、これから「世界遺産」の話が進んでいけば、その位置付けは逆転することも十分に可能だ。否、地域を挙げてその方向で努力すべきである。
そこで提案を1つ。思いつきで恐縮だが、有明海を昇ってくる「月」の風情は、「満月」ともなればまた格別である。殊に「出始め」の景観は。
実は、先週末にも実際に確認したところだが、赤く燃えるような色合いをしており、まさしく「一見の価値あり」だ。そしてそれは、時が経つにつれて段々と白みを増してくる。水面に浮かぶ「月光」の輝きはどこまでも静かで、やさしい。
平地を車で走りながらでさえウットリするくらいだから、城跡の高台からすれば、さらにその魅力が倍増すること請け合いである。
えっ、ナニ。「島原半島には滝廉太郎に匹敵するような作曲家がいない」って?そう…。でも、宮崎康平先生がその才能を発掘した我らが「さだまさし」さんがいらっしゃるではないか!
さださんだって、南島原市の切支丹遺構が「世界遺産」として認められるようになれば、きっと滝廉太郎ばりの名曲を創って下さるはずだ。そう思いませんか、皆さん。
なお、これはまったの余談だが、先年亡くなったジャーナリストの筑紫哲也さん(元朝日新聞)が滝廉太郎に連なる系譜(妹の孫)であることはご存知だろうか?
だからと言って、どうってことはない話だが、前回「土筆」の話を取り上げた背景には「つくし」と「ちくし」の〝牽強付会〟を狙う助平心が働いていたことも事実だ。
それにしても「土」プラス「筆」で、「土筆」とはよく言ったものだと、その形状を眺めながらつくづくそう思う。
最後にまたどうでもいい話。むか~し観た『同棲時代』という沢田研二主演のテレビドラマ(山田太一脚本)で、相手役の梶芽衣子さんが「つくし もう出たかしら」というセリフを述べていたのを、どういう訳か今でも覚えている。
世に言う「バカの一つ覚え」としてせせら笑っていただければ、幸甚これに過ぎることはない。
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