2014/02/21

真央も沙羅も頑張れ…失敗は致命的ではないぞ

久々にと言うより、今回のソチ五輪大会のライブ放送をみるために昨夜(今日?)初めて徹夜した。お目当ては他でもない女子フィギュアスケートの「真央ちゃん」だったのだが…。


現時点ではショートプログラム(SP)を終えたばかりで最終結果は出ていないが、想いもよらない16位スタート。かなりの「窮地」に追い込まれた、と言っていいだろう。


それでもまだフリーの演技が残っている。最後の最後まで諦めないで「自分のベスト」を尽くして欲しい。SP終了後に呆然とした表情でインタビューに応じていた「けなげな姿」に、筆者は思わず落涙した。


本当にもう何と言ったらいいのだろう。幼い頃から母や姉とともにスケート一筋に打ち込んできてメキメキと頭角を現し、今や押しも押されもせぬ「第一人者」としての地位を不動のものとしていたはずだったのに…。


同じようなことが女子スキージャンプ競技でメダルに届かなかった高梨沙羅選手についても言える。ただ違うのは、今期オリンピックを限りに引退を表明している23歳の「真央ちゃん」に対して、「沙羅ちゃん」はまだ17歳。ショックの度合いは「真央ちゃん」の方がより大きかろう。


勝負の世界でよく使われる言葉に「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」というのがあるが、その意図するところを今この二人に投げ掛けるのは余りにも酷である。


両人とも典型的な「練習の虫」で、それこそ寝食を忘れて、各々の競技に自分の持てるもののすべてを打ち込んできたのは想像に難くない。なのに、オリンピックの勝利の女神は不思議なくらい微笑もうとはしない。何故なんだ?


前に立ちはだかる実績者の大きな壁。後からは若き才能の塊が次々と拡大再生産されてくる。仮にワールドカップなどの各種大会で勝利を収めたとしても、気の休まる時間などそう長くはなかったはずだ。


それでもある意味、プロ・アマを問わずスポーツ自体が「人気商売」であるが故に、ファンやマスコミに対しては、絶えず「笑顔」(それに近いもの)を提供し続けなければならない。


外見からも明らかなように、「真央ちゃん」も「沙羅ちゃん」も、まだまだいたいけな少女の面影を残している。仮に期待されたような好成績が出せなったからと言って、どうして責められようか。一番自分を責め苛んでいるのは当事者のご本人たちである。


17歳、23歳の頃の読者の皆さんはどうでしたか?「日の丸」を背負う重圧を感じた人などまずいなかったはずです。還暦間近の凡人オジサンとしては、「人生は長いんだから結果を致命的とは捉えず、次のステップアップにつなげていって下さい」と願うばかりなのであります。さあ、今日も徹夜だ!