2014/02/27

お見事!!大逆転トライ…真央ちゃん 森発言を一蹴

数々の感動シーンを生んだソチ冬季五輪が先日幕を下ろした。日本との時差が5時間ということもあって、真夜中にテレビ観戦された方も多いと想うが、不肖私めもその一人である。


なかんずく「真央ちゃん」が出場した女子フィギュアはどうしてもライブで観たくて、2日間とも明け方まで起きて必死で応援した。


結果はショートプログラムでの失敗(16位)が最後まで尾を引き、メダルには届かず6位入賞にとどまってしまったが、フリープログラムで魅せた起死回生の演技に賞賛の拍手を送った真央ファンもさぞかし多いことだろう。


誤解を受けるかもしれないが、率直に言って、真央ちゃんは破れて良かった。むしろ、それで名をあげた。メダル云々はあくまで結果であって、そこに至るまでの過程は採点の対象とはならない。非情な「勝負の世界」だから当たり前の話である。


ただ、「世の中」と言うものは「勝利の女神」に反旗を翻すことも稀にあるのだな、と今回の〝真央劇場〟を観ていて、つくづくそう感じた。


これまで各種マスコミ報道でも度々取り上げられているように、浅田真央は〝練習の虫〟だった。今週発売のアエラ誌によれば、悔し涙にくれた前回のバンクーバー大会以降の4年間、休んだのは元旦だけ。つまり、年に364日間は日々練習に明け暮れていた、というのだ。


その成果が問われる〝本番〟はわずか数分間。周囲からと言うより、日本全国民の期待を背負っての心理的負担を考えると、思い通りの演技が叶わなかったからと言って、誰が責められようか?


ところが、中には無理を承知で物言う人物がいる。誰あろう、元内閣総理大臣にして次期東京五輪(2020年)の組織委員会会長に就任したばかりの森喜朗さんだ。


この方、時に思い切った発言(失言に近い)をすることでも知られ、総理在任中(2000年)の「神の国発言」などもその一例だ。ただ、これまた誤解を受けるかも知れないが、「ある意味、核心を衝いている」などと、個人的には思ったりなんかもしていた。


しか~し、今回ばかりはいただけなかった。類推するに、ご本人が経験されてきた団体競技のラグビーと個人競技のフィギュアスケートとの根本的な違いを余り深く認識されていなかったのでは…。


25日午後に開かれた帰国直後の記者会見で、「真央ちゃんは大事なところで必ず転ぶ」とした件の森発言について感想を聞かれた真央ちゃんの切り返しが何とも素晴らしかった!!


「終わったことなので何とも思っていない。(中略)。森さんは今、少し後悔しているのではないかと思う」と。真央ちゃんに大逆転の〝独走トライ〟を見事に決められてしまいましたね、森さん?