2014/04/17

謹んで訂正致します…間違えました!川田さん

「過ちては改むるに憚ること勿れ」(論語/学而)。まさにその意図するところを実感した今朝の目覚めであった。言い訳がましいが、「ご挨拶にお見えになったよ」という伝言の意味を深く考えもせず、封筒入りの丁寧な文書の中身を読み違えってしまったのだ。

別項で「訂正」をさせていただいているが、社会福祉法人・寿福祉会の川田為右衛門さん(理事長)&特別養護老人ホーム・眉山荘の川田孝悌さん(施設長)父子には何とも無礼なことをしてしまった。深くお詫びを申し上げたい。

私事だが、先年亡くなった新聞社の叔父(父の弟)と川田理事長は旧制島原中学の同級生。また、有家に住んでいた伯父(母の兄)も同級生で、川田さんがかつて「陸上の名手」だったという話を双方からよく聞かされていた。

いつぞやは知人の息子さんの結婚式でお会いしたので、やおらその話を持ち出したら、「いやいや昔のことで…」と苦笑いされたが、カモシカのような引き締まった肢体がすべてを物語っていた。

話のついでで恐縮だが、先の南島原市長選で見事!無投票再選を果たした藤原米幸さんの当選祝賀会場で、これまた〝同級生〟の松代一昌さん(元加津佐町長)とバッタリ出会った。相変わらずのダンディぶりで、こちらの十八番は確か音楽(ハワイアンバンド)ではなかったか…。

先月末に母を亡くして以来、新聞を読んでいてまず目を通すのは訃報欄。たとえ見ず知らずの人でも若くして亡くなっている場合は、遺されたご家族の心情を慮って胸を痛めることも度々。誰しも一度は死ぬわけだが、人間にはそれぞれ「(相応しい)死に時」があるようにも思う。

だからと言って誤解してもらっては困るが、決して「長寿」そのものの価値観を否定するものではない。ただ、自分独りだけが生き残って周囲はみな年下ばかりという状況は、それはそれでまた寂しいものではないか…。

かつて、長寿日本一の爺様として知られた徳之島の泉重千代さんは、テレビのインタビュアーから「好みの女性は?」と聞かれて、「そうさなぁ~年上の女性かなぁ~」と答えた、とか。

これも取りようによっては「類い稀なるユーモアたっぷりの切り返し」とも言えるが、自分と同世代の人間が一人残らず先に逝ってしまったという「悲しいつぶやき」という側面も否めない。

先の東日本大震災で『方丈記』(鴨長明)が改めて読まれ始めたというデータもあるそうだが、いつの世にも「無常感」は付きものだ。しかしながら、そうした考えばかりに頭を支配されては、人生そのものが味気なくなってしまう。

大切なのは前向きで素直なこと。間違いは間違いと認めて、今日をしっかり生きていこう。スミマセンでした川田さん。