2014/05/16

忠実-さて何と読む?…色んな味の「チェリー豆」

先日、南島原市在住の親戚から「豆」を沢山いただいた。早速その日の晩、家人とともに遅くまでかかって鞘から実を取り出す作業にいそしんだ。

一口で「豆」と言っても、ご存じのように色んな種類がある。この日、頂戴したのは「ソラマメ」ということだった(家人から教わった)。

「ソラマメ」は亡くなった母の大好物で、台所で一人ブツクサ言いながら食べていた姿を思い出したので、翌朝、茹でたて(塩味を加えて)を仏前に供えさせていただいた。

筆者も少しだけご相伴にあずかったが、これがなかなかに美味い。恐らくこれからの季節、ビールのつまみには最高だろう。

ところで、史実かどうか知らないが、数ある歴史上の偉人の中でも「大人物」の代表格として知られる西郷隆盛公が、実に丁寧に「豆」の皮をむいて食べていたという話を以前、何かの本で読んだ記憶がある。

人一倍大きな体を折り曲げるようにして皮をむく姿を想像するだけでも相当に愉快だが、やはり「大事」を為す人はどこか違う。「大胆にして細心」とはまさにこのことか!

一方で、「あいつは何かにつけて『まめな奴』だから…」などという言い方がある。イメージ的にはてっきり「豆」の字を充てるのかと思っていたが、大きな勘違いだった。

NHKアナウンスルームの解説によると、この場合の「まめ」を漢字で表すと→「忠実」なのだそうだ。言い換えると「誠実で真面目な人」を「まめ(人間)」と呼ぶのだ、とか。

そこから派生した言葉にも色々あって、「筆まめ」「足まめ」「気まめ」は比較的良い意味で使われるが、「口まめ」はことを指し、余りほめられたものではなさそうだ。

話はややこしくなって恐縮だが、最近はやりの「女子会」で、必ず人気の上位を占めるのは「まめな男」ということだそうだ。題して「マメンズ」。

「だったら俺だって!」という輩も出てきそうだが、余りに行き過ぎると「しつこい男」の烙印を押されかねないので、何事もが大事。

何はともあれ、「まめに働き」「豆類を食べて健康体を維持」していれば、きっとそのうちに必ず良い事があるはず。

そう信じて、夜は「ソラマメ」でビールを飲み、昼間は島原名物の「チェリー豆」をそっとポケットにしのばせて虎視眈眈とチャンス(?)をうかがうのも一興か。

ところで、皆さんはご存知でしたか?最近の「チェリー豆」には定番の砂糖やウニばかりではなく、色んな味があるんですよ!

お土産にあげるばかりでなく、車で出かける際などに持参していれば結構なオヤツや眠気覚ましにもなります。あれっ、お金も貰っていないのに宣伝してしまった!?