絶品!!島原病院の饂飩(うどん)…四海楼と深江町の繋がり
行ってきました、島原病院(MRI検査)に。3年ぶりかなぁ…。前回は父母と一緒に出かけ、一足先に検査を終えた母が「あたしの脳は〝新品〟げな」と冗談を飛ばしていたことを思い出した。
今さらながらに感心するが、母の言葉に関する「ユーモアセンス」はなかなかのものだった。母に言わせると、「勉強」も「スポーツ」もまったく〝同種〟。どんな秀才君も「勉強が上手な子」と称していた。
おかげで、「勉強が下手クソだった」我が愚息3人はどれだけ救われたことか!三男坊主などは今でもよほど恩にきているようで、弔辞の中でもしきりにその功徳を持ち上げていた。
感情が高まって「暴発寸前」となる頃合いを見計らったかのように、サッと繰り出す絶妙な言葉の手裏剣。思うに、母も「勉強は下手クソだった」のかも知れないが、「脳味噌は亡くなる寸前まで〝新品〟に近かった」のだろう。惜しい人を亡くしてしまった…。
ところで、「島原病院」と言えば、母の入院期間中(昨夏~今春)、朝な夕なに足繁く通っていた懐かしの場所。したがって今回のMRI検査も〝里帰り〟のような気楽な気分で訪ねることが出来た。
検査そのものは約半時間。途中、鼻がかゆくなって顔をしかめたり、クシャミが飛び出るなどのアクシデントも起きたが、ひとまずは無事に完了。後は結果(後日)を待つのみだ。
検査を終えたら、俄然空腹感を覚えたので、これまた通い慣れた3階の食堂へ。ここは顔見知りのスタッフの方も多く、「あらっ、お久しぶり。お元気ですか」などと、にこやかに迎えていただいた。
注文したのは定番の「かき揚げうどん」。一杯470円也。お世辞でも誇張でもなく、ここのうどんの味はまさに天下一品。「島原一!」と言っても決して過言ではない(あくまでも個人の感想です)。
その理由は―。以前に実際聞いた話で、食材の調達には大いにこだわり、自ら進んで仕入れに出掛けることによって、「より良き味」を日々追究されているのだそうだ。あと、ナポリタンも美味いです!
麺つながりで最後にまた余談を一つ―。先日、「長崎チャンポン」の元祖として知られる「四海楼」である会合があって、同社取締役会長の陳名治さんと同じテーブルとなり、親しくお話する機会を得た。
年配の方ならご存じの方も多いだろうが、陳さん一家は戦時中、深江町に疎開されていた。陳会長も「私も分校に通っていたんですよ」と当時を懐かしがって、とっておきの紹興酒を何杯も注いで下さった。もちろん元祖・チャンポンの味もまた絶妙だった。
うどんに、スパゲッティに、チャンポン…。「人類は麺類」―。安藤百福さん(日清食品の創業者)は何とも味な言葉を遺したものだ、とつくづく思う。
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