2014/06/03

金助先生の教え子…①加藤清隆氏の講演から

先月29日、ホテルシーサイド島原に200人近い聴衆を集め熱弁をふるった加藤清隆氏(時事通信社特別解説委員)の講演要旨を、本日から連載させていただく。

その前に、島原市との関係について少しだけ説明をしておく。端的に言うと、島原文化連盟委員長・宮崎金助さん(元県立高校長)の長崎北高時代の教え子で、「恩師のために馳せ参じた」ということだ。講演のタイトルは『金助先生と学ぼう ワンコイン講座』。

【経歴】昭和27年長崎市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。時事通信社では総理番記者として活躍し、ワシントン特派員、官邸キャップ、政治部長などを歴任。最近では、読売テレビ(大阪)の人気番組『たかじんのそこまで言って委員会』にレギュラー出演し、〝毒舌〟ぶりをいかんなく発揮している。

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私は長崎北の5回生。当時、金助先生はバリバリの新米教師で1年時の担任だった。金助先生からは古典を教わったが、失礼ながら、ほとんどその中身は覚えていない。

ただ、今でも記憶に残っていることが2つだけある。1つは先生が詩吟を教えて下さって体育館の壇上で吟じたこと。

もう1つは―。大学に入って島原の武家屋敷の一角にある先生のご自宅を訪ねた時のこと。先生は桜の咲き誇る中で、尺八を演奏して下さった。

『たかじん―』へは、毎日新聞OBの故三宅久之さん(政治評論家)の後を受け出演している。指名したのは安倍晋三さん(現総理)。お父上の故安倍晋太郎さんが福田内閣で官房長官をされていた頃から総理のことはよく知っている。

さて今日は、講演のテーマが『激動の日本政治を読む』となっているが、差し換えさせていただく。ということで、『国際政治における日本』について話を進めていきたい。

皆様、すでにご存じの通り、「日本維新の会」が分裂した。橋下徹代表は大学の12年後輩でよく知っているが、元々石原さんと一緒になったこと自体が間違いだった。

-つづく-