2014/06/04

「一強多弱」が続く…②加藤清隆氏の講演から

橋下徹は段々とカリスマ性をなくしてきた。それに、合流予定先の「結いの党」の江田憲司代表はバカですからね。(笑)

ワシントン支局長をしていた頃、当時の橋本龍太郎総理から「帰国して秘書官になれ」と言われたことがあります。断りました。その後釜にすわったのが江田なんですよ。

それからこれは声を大にして言いたいが、日本をダメにしたのは民主党。政権復帰など到底あり得ないし、維新も結いもいずれなくなるでしょう。つまり、「一強多弱」の状況が今後も続きます。

次に私のライフワークについて述べます。それは「間違った歴史認識を正す」ということです。時代状況も随分と変わって、オバマ大統領自身がいみじくも言っているように、米国はすでに「世界の警察官」(超大国)ではありません。

戦後を振り返ってみても、朝鮮、ベトナム、イラク、アフガンと、米国は多くの戦争に係わってきました。それがどうでしょう。近頃は軍隊を維持できなくなってきています。その心境は「戦争はもういい」「他国のことなんか放っておけ」と言ったところでしょうか。

それを見越してすかさず行動に移したのが、ロシアのプーチン大統領(クリミア侵攻)。これまでの米国だったら、何の軍事行動も起こさないことなんて考えられません。

プーチンはソチでの冬季オリンピックが終わるのを見計らっていました。この事態を読み解くカギは3つあります。

まず、国連が無力化したこと。ロシアは米、英、仏、中とともに拒否権を持つ安保理常任理事国の1つ。それが、隣国であっても主権を持つ国に侵攻したんですよ。

次に、日本の立場で考えてみれば、米国は実に頼りにならない存在に堕してしまっています。日米安保条約(5条)には、不測の事態における「米国の軍事介入」が謳われていますが、アテになんかできません。

先ごろ来日したオバマの韓国、中国での発言内容(豹変ぶり)をみても、それは明らかです。

―つづく―