2014/06/29

えっ、今だけ45円!?…喜び勇んで買ったけど…

過日、某コンビニ。「今だけ45円」の惹句に引かれ、小躍りしながら醤油ラーメン5個入り×2セットを買物カゴに放り込んだ。

同時に頭の中で割算を開始。〈えーと、45÷5=9だから、えっ、1袋たったの9円か!?〉。脇の方を見やると「定価61円」の表示があった。

〈この際、ぜんぶ買い占めようか…〉との不埒な考えがよぎったが、〈皆さんにも幸せのおすそ分け〉ということで、そのままレジに進んだ。

ルンルン!支払いはいつものプリペイドカードで済ませ、家路を急いだ。そして着くなり、「今日はやっちゃ儲けたバイ!」と息せきって家人に報告。

が、反応は今いち。そこで詳しい説明を試みることに―。「1セット61円でも相当安かとに、そいが45円ばい。よかか1個9円ぞ。買わんやちゃバ~カさ!」。

筆者のハシャギぶりを冷ややかに観察していた家人が次に取った行動はレシートのチェック。そして俄かに笑い出した。

「何の可笑しかとか?1袋9円ぞ!こがん得した買物はなかろもん!」。最初のうちは押し黙っていた家人だったが、態度を豹変させるのにさして時間はかからなかった。

「何ば言いよっとね。アンタが買うてきたラーメンは、1セット5個入りで45円×5。つまり、225円なんざんすよ。そんな計算もお出来にならないの、オホホ…」。

予想だにしなかった「ざーます弁」まで飛び出てきて、大いなるショック!本当にもう〝立つ瀬〟がないとはこのこと。

ところが、この「45円ラーメン」が予想に反してバカ美味!麺のシコシコ感といい、スープの味といい、近年稀にみる〝傑作〟だったのである。

もとより典型的な文系人間で、「数学」と言うより「数字そのもの」にからきし弱いのが筆者の特徴。

したがって、こうした読み違えは〝日常茶飯事〟。でも、さすがに今回の一件は恥ずかしい限り。

「朝三暮四」(諺)のその意味は、サル並み知能の筆者の実態を照らしている。


2014/06/28

すごいぞ!パスカル…葦は「あし」とも「よし」とも

島原鉄道の定時株主総会に監査役として出席してきた。厳しい決算内容や人事の件は別項にゆずるとして、この前、日経新聞の一面コラム欄が島鉄にも通じる(?)面白い記事を書いていた。

それによると、世界で初めて「乗合馬車」という形で公共交通事業を思いついたのは、17世紀フランスの科学者にして哲学者だった天才!パスカルだったというのだ。

パスカルと言えば、「人間は考える葦(あし)である」という、かの有名な言葉がすぐ浮かんでくるが、その意図するところは「自分の弱さを知っている人間は宇宙よりも尊い」ということだ。

39歳の若さで没したパスカルがある時、思いついたのが乗合システム。それまで貴族階級が独占していた馬車という乗り物を、一般市民に〝有料〟で開放したのである。

そのアイデアは大当たりして、パリの定期路線には多くの市民が殺到した、という。これが今で言う「乗合バス」の〝原形〟だそうだ。

同コラム子はその由来を枕に、外国からの訪問客で観光バスや運転士の数が不足している日本の現状と問題点を無駄のない筆致で紹介している。

筆者自身はその記事に書かれていたことを頭の中で反すうしながら、本田哲士社長や他の取締役の皆さんが懸命に知恵をしぼって会場からの質問に応えられている姿を遠目に見守っていた。

印象を言えば、本田社長らはまさに「考える人」であった。ただし、それらは決して〝演技〟であってはならない!これからの島鉄に求められるのは「考える人」転じて、「行動する人」である。

総会では、今後の「活性化策」について具体的なプランの提示が数多くなされ、実現性の高い、ユニークな発想も幾つかあったように思う。是非、前向きに進めていただきたいものだ。

最後に駄洒落めくが、パスカルの言葉をもじっていうなら、「島鉄は地域にとって欠かせない『貴重な足』である」。願わくば一日も早く、「葦」(あし)が「葦」(よし)と読めますように!


2014/06/27

1回で済ませる!?…今日は祖母の祥月命日

6月に結婚すると幸せになれる。「ジューンブライド」とかいう欧米伝来の考え方だが、果たしてその信ぴょう性は?それより筆者の周辺ではここ数年、6月中に亡くなる方が殊のほかに多い。

実は、今日(6月26日)は祖母の祥月命日で、朝から小雨の降る中を墓参りに行ってきた。祖母が死んだのは4年前。父や母、神奈川県にいる叔母さんらとともに病院で最期を看取った。

祖母は生前、筆者に向かってよくこう言って〝脅し〟をかけてきた。「アタシが死んだ後、もしも『オナゴ遊び』どんしてみんね、毎晩夢枕に立ってやっとやけん!」と。

大正3年生まれの祖母は体格が良くて、若い頃はバレーボールの選手だったとか。情にもろい性格である一方、〝破れ口〟で、怒るととても怖かった。

長男が生まれたその晩のこと。出産予定が何日も遅れていたこともあってたまたま外に飲みに行っていたのだが、その時は〝目ん玉〟が飛び出るほど叱られた。

そんなこんなの記憶を呼び戻しながら花柴の水を換え線香を手向けてきた。途中ふと思い出したのだが、4年前と言えば、サッカーW杯の南アフリカ大会が開かれていた。

ところが、余りその当座の出来事を覚えていない。ひょっとして自分だけ…。否々、人間の記憶力なんて所詮そんなものだろう。

毎年この季節に思うのは「初盆」(精霊船)のこと。四十九日の法要をどうするか?極めて微妙な時期でもあるからだ。

先日、筆者の「暴飲・暴食」を見かねた家人が「病気になっとたい!」と、眉をひそめて注意を促してきた。となると、売り言葉に買い言葉。筆者は「嗚呼もう死にたか」と、深く考えもせず応じた。

すると何を思ったか、家人はニヤリとしながらこう返してきた。「わかった。そんなら早よしてネ!」と。

筆者が呆気にとられ「なして?」と尋ねると、「だって、お母さんの初盆と合わせて1回で済むやろもん」。もう〝完敗〟である。

「オバアチャン&お母さん、○○は逞しい嫁になりました」。以上、ご報告まで。