2012/09/30

きばらんかい!商売人!…きどにたちかけし衣食住

これから今後のビジネス展開につながるキーワードを記します。「き」「ど」「に」「た」「ち」「か」「け」「し」「衣」「食」「住」。

平仮名の部分はそれぞれ頭文字を取って「季節」「道楽」「ニュース」「旅」「知人」「家族」「健康」「仕事」のことを指します。

余談ですが、この高齢社会の中で一際異彩を放っているのが、日本旅行の〝カリスマ添乗員〟こと平田進也さん。一人で7億円以上を売り上げており、顧客の大半は60歳以上の女性が占めています。

現代日本では、1千600万世帯が一人暮らしと言われています。結果、「一人カラオケ」「一人焼き肉」なるものが都会では流行っております。

私の友人に探偵事務所の経営者がいますが、定番の「浮気調査」だけでは面白くないので、最近は「初恋の人探し」というのを始めたそうです。面白いのは男女の反応差。男性が比較的純情なのに対し、女性は〝我が様〟を忘れて辛辣な言葉を吐くとか!?〔笑い〕

また、最近の面白いテレビドラマで言うと、香取慎吾と黒木メイサが主演した「結婚相談所」の番組がありました。皆さんは、「独身証明書」というものを役所が出せることを知っていましたか?〔笑い〕

「きっかけ」さえあれば、人間は結婚するものです。ずっと独身を貫く人がいる一方で、一度結婚した人は何度でも厭わない傾向があります。〔笑い〕

さて、最近は仕事柄「地域活性化」のお手伝いもしているのですが、それと「婚活」は切っても切り離せません。実績としてはコミュニケーション力をアップさせることで、4組のカップルが誕生しました。

相手と話を盛り上げるためには、良い「聞き役」にならねばなりません。「質問力」と言い換えてもいいでしょう。特段難しく考える必要はありません。聞くだけ聞いて、後は「君らしいね」と言えばいいのです。

先年伺った京都・京北町(6千人)では、最初のうちは茶髪&ニッカボッカの若者相手に大いに苦戦しましたが、時間をかけて話をした結果、やっと心を開いてくれ、最近では「地産地消の大切さ」を皆で唱えるほどの変身ぶりです。

九州でも活動しています。熊本県の菊池商工会では「ぺルトンプロジェクト」というのを立ち上げ、酒屋や鮨屋の後継者、酪農家らとともに知恵を絞って、地域の特性を前面に押し出したアイデアの具現化に取り組んでいます。

昨年の「3・11」の時は、宮城県仙台市にいました。次の仕事が高知でありましたので、やみくもに移動したわけですが、それで良かったのかどうか…。でも、後に現地の人々から連絡をいただけて嬉しかったです。

普賢、阪神、東日本。これも何かのご縁でしょうか?最後に言えることは、(それぞれの)人生の幅は何とか自分で決めたいものです。〔大拍手〕-おわり-


2012/09/29

きばらんかい!商売人!…笑いの語源は「0」→「1」

阪神大震災と東日本大震災は同じ〝地震災害〟ながら、被災内容は随分と異なっているんですね。そこで吉本興業の動向なんですが、「阪神大震災での反省点に立って、今回は動く!」と、大崎社長自らそう宣言しました。

その言葉の根底にあるのは「笑いの効用」です。「笑い」の無いところには「希望」もありません。笑いの語源は「0」を「1」に変換すること。笑わせるということは、相手を元気にすることなんです。

さて、お見受けする限り、会場の皆様は年配の方が多そうですが、「嵐」や「AKB」のこと、ご存知ですか?〔笑い〕

2010年のCDの売上10傑のうち、「嵐」が6曲で、「AKB」は4曲でした。2011年となると、1位~5位まで全て「AKB」が独占しました。

そんなことは恐らく、皆さん興味も関心もないでしょうが、それが「年代(世代間)ギャップ」というものです。

そういうことを念頭に置きながら話を進めていきますが、実は私は16年前から「研修(事業)」を生業といたしております。

その中で対象を分けるとすれば、3つのタイプがあります。1つは、自分で火を点けることが出来る「自燃型」。その対極にあるのが、なかなか燃えない「不燃型」。その中間が「可燃型」とでも申しましょうか…。

講師の立場からすると、「可燃型」の人々にいかに火を点けるかが問われるわけですが、さらに細分化すると、「ワークショップ型」と「プロジェクト型」とに分かれます。

研修の過程(≒生き方の模索)で強く求められるのが「コミュニケーション力」です。ここで少しそのテストをします。皆さん、隣の人と2分間で「共通点」を20個以上見つけ出して下さい。〔会場はザワツクだけで余り会話が弾んでいない模様〕

どうです、大人になるとなかなか難しいでしょう。この問題は、子どもたちにとってはいとも簡単で「目がある」「鼻がある」「男」「女」…と次々に答えが出てきます。

コミュニケーションの基本は、何も考えずに「共通点」を見つけて、それを膨らますことです。変に気取ったらいけません。

再び「年代ギャップ」の話に後戻りするようですが、皆さんの中で「ケータイ小説」を読んだことのある人は?〔反応なし〕

ケータイ小説だからと言って馬鹿にしてはいけません。『恋空』という作品は本にもなって何百万部も売れたんですよ、本当に!

最近では、それに触発されたか、作家の瀬戸内寂聴さんが『源氏物語』のケータイ小説化に取り組んでいるという話です。

今や65歳以上の高齢者が総人口に占める割合は25%を超え、NHK夜7時のニュースの視聴率は15%もあるとか。もはや世の中は完全なる「高齢社会」なのです。  -つづく-


2012/09/28

きばらんかい!商売人!…感情は無理でも行動は…

世の中の出来事は全て、どう考えるかによって決まります。離婚は「新しい出会いのチャンス」だし、借金だって「お金の有難味を知るきっかけづくり」と言えないこともないでしょう。辛くても悲しくても「笑い」を忘れずに生きていくことが大事です。

時にプライベートな話題で恐縮ですが、私は25歳で結婚と同時に退社しました。その時、周囲の人間は皆こう言っていました。「吉本辞めてもずっと友達だよ!」と。

ところが、独立してみて初めて分かったのです。そんな甘い囁(ささや)きはすべて嘘っぱちでした。独立して企画会社を立ち上げてみたものの、さっぱり注文は来なかったのです。

そんな時、旧知の塾の経営者からチラシの注文(140万円)が寄せられました。しかし、その塾は経営が傾いていつの間にかドロン。結局、印刷代(120万円)は泣く泣く貯金をはたいて払いました。

その時、経営の神様こと松下幸之助さんの次の言葉が骨身に沁みました。「人が欲しがる物を作ったらアカン。人に喜ばれる物を作れ」と。

その伝でいくと、ナインティナインの岡村隆史君はよくできた人物です。私も「きっと彼は売れる!」と予想していましたが、その通りでした。

普通のタレントと何が違うのか?一言でいうと、「心配り」です。彼はタモリさんや志村けんさんらと共演した場合、どうやったら先輩方が目立つかを常に心掛けていたのです。

話は変わりますが、人間というものは「WANT」(~したい)の状態の時は元気です。ところがイザ「MUST」(~しなければ)となると、一気にその勢いはなえてしまいます。

なぜなら、「追い詰められた心理状態」となってしまうからです。そうなると、空気の流れが澱(よど)んでしまって、良いことは決して起こりません。

それから、これは誰しも同じでしょうが、人間の最大の欠点は「自分が決して間違っていない」と思い込んでしまうことです。

私は、平成7年1月17日(阪神大震災)に、あること(普遍の真理?)に気付きました。それは「昨日は今日を、今日は明日を保証するものではない」ということです。

その時、私は31歳でしたが、生まれて初めて「使命」という観念を覚えました。つまり明日をも知れない状況に置かれたことで「生き方」や「生き様」の大切さを思い知ったのでした。

「時間がない」「金がない」「生活がつまらない」と、よくコボス人がいますが、皆さんどんな時でも「心の元気」(≒笑い)を忘れないで下さい。

落ち込んだ時には、まず「行動」に移しましょう。「感情」はなかなか変えられませんが、「行動」はすぐにでも変えることが出来ます。    -つづく-


2012/09/27

きばらんかい!商売人!…携帯で「世の中」が変わった

マネージャ時代のある日、東京→徳島の航空券2枚が取れたので、「師匠、奥様とのチケット、ご用意出来ました」と報告したら、こっぴどく叱られました。

その時、横山さんは見知らぬ女性と喫茶店に入っていました。私はなぜ、怒られるのか分からなかったので、後でその理由を尋ねました。

すると、次のような答えが返ってきました。「アホ!お前のおかげで、東京に女(愛人)がいることが大阪の女(同)にバレてしもうーたやないか」と。

「自分の物差しだけで世の中をみたらアカン。もっと頭働かせ(常に周囲の状況を考えて、機転をきかせろ)」というのが、師匠の言い分でした。

まぁ、そんなこんなで傍からみたら私の立場は「苦労の塊」のようなものだったのでしょう。周囲からよく「大谷さんも大変ね…」と労われました。

ただ、「大変」ということはある意味「大きく変わるチャンスだ!」と捉えることも可能です。私はそう考えることにしました。

今さら私が言うまでもなく、吉本は「興業会社」です。興業、すなわち芸能の世界は、そんなに甘いものではありません。

いつもいつも調子がいい(人気がある)とは限らないのです。そんな時は、いかにして早く「ゼロベース」に持ち込むかを考え、対策を打っていく必要があります。

それが出来なかったらもう「アウト」(退場)です。そうした「場づくり」(雰囲気)は自分(たち)で率先してやるのです。

いつだったか、現在社長になっている大崎洋さんから厳しい指摘を受けました。私がタレントを後ろから睨みつけている、というのです。自分では気付かないうちに、そうなっていたんですね。タレントあっての商売なのに…。

ところで、日本国民の平均年齢を皆さん知っていますか?驚くことに、10年前は27歳だったのが、今や42歳。昔は一人の上司に多くの部下がいましたが、最近では一人の部下に多くの上司がいる、といった状況なのです。

ここまで世の中を大きく変えてしまったのは、何と言っても携帯電話(ケータイ)が出現したからでしょう。

昔はドキドキしながら彼(彼女)の家に電話した経験が皆さんにもおありでしょうが、携帯があまねく普及した今では、そんな心配は要りません。

だいたい、流行歌の歌詞からして違います。「ダイヤル回して目を閉じて♪」などというシチュエーションは今の若者には伝わりません。冗談ではなく「金庫のダイヤル?」と想われてしまいます。〔笑い〕

世の中は本当に変わってしまいました。しかしながら、先程も言いましたように、何より大切なのは「場づくり」(職場も家庭も)なんですよ!
      -つづく-


2012/09/26

きばらんかい!商売人!…大谷さんの話に聴き惚れる

昨報に続き「会員大会」の話。個人的な思いで恐縮だが、今年は例年以上に盛り上がったように感じた。恐らくその理由は〝前段〟にある。

とにもかくにも先立って行われた「記念講演会」が素晴らしかったのだ。講師は元吉本興業プロデューサーで、現在は「㈲志縁塾」の代表取締役として各方面で〝大〟のつく活躍をしている大谷由里子女史(49)。

少しだけ経歴を探ると―。奈良県生まれで、父は開業医。京都ノートルダム女子大を卒業後、吉本興業入り。故・横山やすし氏などのマネージャーを務めた。以下、走り書きのメモを頼りに〝紙上再録〟を試みてみる。

   ※    ※   

年配の皆さん方は異口同音に「最近の若者には夢やロマンがない」などと言われる。しかし、平成に入ってからの〝時代背景〟をよくよく考えてほしい。

生まれた時は「バブル崩壊」。「阪神大震災」と「サリン事件」の頃に小学生となり、「リーマンショック」の最中に大学入学。卒業まで漕ぎ着けたはいいが、今度は「東日本大震災」と。

こんな世相の中で「夢だ」「ロマンだ」と言われても、なかなか難しい注文でしょ!ただ、そうは言っても、今日は商工会議所会員の皆さんの集まりですから、少しは商売に役立つような話をしたい、と思います。〔ちなみに、演題は『きばらんかい!商売人!』だった〕

何をやるにしても「WANT」(願望)と「HOW」(熱意)がなかったら、成功しません。皆さんの中で「ランチェスター戦略」(一点突破全面展開の理論)をご存知の方はどれくらいおられますか?〔パラパラと何人かが挙手〕

吉本に入ってまず徹底的に叩き込まれたのは、「マネージャーの仕事は『戦術と戦略』」ということです。この理論を実践している企業には、「HIS」「花王」「セブンイレブン」などがありますが、何によらず、調子が良い時に色々と考えることが肝要です。

少し話は脱線しますが、皆さんの「他者への思いやり」のほどを検証しましょう。それぞれ右隣、左隣の人と手を結んで下さい。いいですか、まず、両手を挙げてみて下さい。〔ここまで何の支障もなし〕

それでは次に右手を挙げて下さい。〔ここで一斉に〝異変〟が生じる〕自分の右手を挙げようとしたら右隣の人の左手が自然とその動きを阻止してしまう。〔会場大爆笑〕

いいですか皆さん、人間なんて知らぬ間についつい〝自分中心〟の行動をとってしまう動物なんですよ。もっとも私の場合は、「横山やすし」という、とてつもなく〝自分に甘く他人に厳しい人間〟に仕えていましたから、身に沁みてよ~く分かります。本当に大変でした。 -つづく-

【訂正】昨報で吉永道子さんとあるのは、吉岡道子さんの誤りでした。


2012/09/25

1等「宝石」をゲット!!…宝当神社参拝のご利益か?

いやぁ~「鼓笛隊の笛」(その他大勢の意・・・・・・・)で本当に良かった!と胸を撫で下ろしている。その点、古瀬寛二さん(ながせや社長)は可哀そうだよなぁ~。

島原商工会議所(満井敏隆会頭)が開催する2年に1度の一大イベント「会員大会」(21日夜・南風楼)を終えての、筆者の率直な感想だ。

これまでの人生で、全くと言ってよいほど「くじ運」に恵まれることのなかった不肖この私めが、ナッナント「1等」に当たってしまったのだ!

当たりくじ(46番)を引いて下さったのは、北田物産社長で副会頭の北田幹二さん。ふだんから大変お世話になっている上に、こんなに豪華な「ご褒美」まで下さるなんて!!

「出来たら2等の自転車あたりが欲しいよなぁ~」なんて秘かに願っていたのだが、開けてビックリ玉手箱!景品の中身は5万円もする「宝石入りペンダントネックレス」だった。

さて、その自転車(2台あった)が当たったのは、「スナックみちこ」(高島1)の経営者、吉永道子さん。抽選会前までは「ママ、特賞の『ハワイペア旅行』(20万円)が当たったら二人で行こうか?」などと冗談を言い合っていたが、吉永さんは早々に自転車をゲット!

筆者は羨ましくてしょうがなく、「出来たらママ、譲ってくれん…」などと泣きを入れていたが、攻守所を変え、今度はこっちが「1等」だ。すぐさま「さっきの話は無しね!」でその場をサッと切り上げた。

では、なぜ古瀬寛二さんが可哀そうなのか?について少し説明しよう。実は、「特賞」(1本)の当選者は古瀬さんだったのだ。ただし、古瀬さんは「副会頭」という役職柄、辞退せざるを得なかった。

代わりに「金的」を射止めたのは、光永商店社長の光永建一さん。ともに文具卸業を営んでいる立場からすると、古瀬さんの胸中や…。いやいや、古瀬社長は極めて心の広い人物だから、きっと何とも思っていないはず!!

で、今ここに、余りの嬉しさに「平常心」を失くしてしまった自分がいる。ひょっとして、この前お参りした「宝当神社」(唐津市)のご利益だろうか?まっ、何はともあれ、各賞に当たったその他の方々を紹介して拙稿を結ぶ。

【1等・3本・5万円相当】①テレビ32型→メディアボックス②ガソリン券→夕喜

【2等・20本・1万円相当の景品各種】①熊本製餡所②長崎新聞社③島原九州教具④元副会頭・山林正直さん⑤島原鉄道⑥西部ガス⑦前中商店⑧マルイチ線香本舗⑨十八銀行⑩しろはと工社

⑪アポロ興産⑫たちばな信用金庫⑬南陽商会⑭島原観光物産⑮竹下電器商会⑯島原青果協同組合⑰欣喜堂時計店⑱林田観光バス⑲不明


2012/09/16

トイレよもやま話…貴方は「和」「洋」どっち派?

かつて深江町で開かれた講演会で、作家の椎名誠さんが世界のトイレ事情について蘊蓄(うんちく)を傾けて語っていたことを、出張先の狭いユニット式トイレに跨(またが)りながら、ふと思い出した。

さすがにもう細かな内容までは覚えていないが、氏によれば、「ウォシュレット」(TOTO)や「シャワートイレ」(INAX)などの商品名に代表される温水洗浄便座は〝邪道〟だ、という。

その論拠については、「お尻を洗う温水が必ずしも清潔だとは限らない」と。言われてみれば確かにそうで、世界各国の衛生事情はまちまちだ。どこにどんな〝病原菌〟が混じっているかは、誰だってハッキリとは知らない。

だがそれは、世界を股にかけて活躍している冒険作家だからこそ言える旅行の際の注意事項であって、現代日本の日常生活においては必ずしもその限りではあるまい。

余談だが、氏のお孫さんは幼少のみぎり、便器の用水タンクに刻まれた「TOTO」のロゴマークが〝人の目〟のように映って、怖くて一人ではトイレに入れなかった、とか。

ところで、同じ水洗式便所でも、最近すっかり見かけなくなったのが、終わった後に上から吊るされたヒモを引く様式。筆者が学生時代の頃(30年以上前)はまだまだ〝主流〟であったが…。

それと、近頃は海外へ旅行する機会もめっきり減ってしまったので、その後どうなっているのか知らないが、東南アジア方面ではまだ観光客相手の「有料トイレ」が幅をきかせているのだろうか?

用を済ませて表に出ると、得体のよく知れないオシボリのような布切れをもった人物(日焼けしたオジサンが多かった)が笑顔で立っていて、日本円にして何十円かでそれをくれた。

トイレットペーパーの色も、日本とは明らかに違っていたように記憶している。確か、くすんだピンク色ではなかったか。

小便器の話でいくと、欧州旅行の際はつとに〝不便さ〟をかこった。何せ彼の人種は脚が長いので、大人用だと精一杯伸び上がらないと届かないのだ。

女性器を洗浄する「ビデ」なる代物にも欧州のホテルで初めて出合った。一緒に旅行しているメンバーの一人が「それで顔を洗ってしまった」とか言っていたが、恐らく受け狙いの〝与太話〟に違いない。

まあ、トイレにまつわる話については各人各様、材料には事欠かないだろうが、「アンコ型の関取は自分で尻がふけない」は、確かに〝事実〟だと思う。

なぜなら、その恐るべき事態が我が身に迫ってきているからだ。よくある公衆トイレで、和式しか空いていないような場合は本当に迷ってしまう。

〝シーナ説〟を覆すようで悪いが、トイレは洋式!出来たら、温水洗浄便座が断然良い!!


2012/09/15

東京で説明会を開催…「FM++」に注目集まる

本稿が〝駄文〟の寄せ集めであることは、誰よりも書いている本人が一番痛感していることで、時々本当に厭になる。それでもこれが〝仕事〟である以上、これからも恥を晒し続けていくしかないか…。

てなわけで、出張先にまでパソコンを持ち込んでの〝格闘〟と相成っている次第だが、所変われば自ずと心境も変わるもので、今朝は早起きと散歩のせいか、いつになく清々しい気分だ。

実は、それには理由がある。筆者が代表を務めている「FMしまばら」が開発した「FM++(プラぷら)」という商品が関係筋の間でそれなりの〝評価〟を得ているようで、昨日その説明会を東京・浜松町のJCBA本部で開かせていただいた。

JCBAとは、全国の主要コミュニティFM放送局約200社の集まり。その理事会に特別に招かれた、という次第だ。

すでに先月初めに島原市役所で記者会見を行い、新聞各紙でも紹介してもらっているのでご存じの向きも多いと思うが、実は言いそびれていたが、今月3日からアンドロイド版でも利用出来るようになっているのだ。

ということは、世界市場を舞台に激しいシェア争奪戦を繰り広げている「アップル」&「グーグル」双方の機器に対応出来ているわけで、「田舎の局なのにすごい!」と勝手に自分で思い込んでいる。

理事会には、北海道から沖縄まで各支部の代表が出席。決して長い時間ではなかったが、意図するところは十分に伝わったと思うし、その後の懇親会でも色々と前向きな質問や要望も聴取出来た。

中でも、心強く感じたのは所管官庁の総務省の方が大いに関心を示して下さったこと。また日を改めて本省でじっくりと話を聞いていただくことになった。

振り返ってみれば、「FMしまばら」の開局から今年11月11日で丸5年。業界秩序からすれば、明らかに〝新参者〟である。

そんな〝ひよっこ〟の話でも真剣に聞いて下さる関係各位の度量の大きさに感謝しつつ、思いは自然と21年前の雲仙・普賢岳噴火災害へと向かう。

開発への直接の引き金となったのは昨年3月11日に発生した東日本大震災だが、何せ我々島原半島の人間にとっては「フゲン」こそが自然災害の脅威の象徴である。

今でも「防災は島原から!」を合言葉に日々の業務にも取り組んでいるわけで、その思いが今やっと、全国に向けて広まろうとしている。

勿論ここで気を緩めるわけにはいかない!南海トラフを震源とする大地震による甚大な被害が想定される中、一人でも多くの命を救い出すことが「FM++」に課せられた最大の使命である。

その思いを改めて胸に刻み込んでこれから島原へ帰るわけだが、嗚呼…今日も相変わらずの〝駄文〟であった。


2012/09/12

笑いが窮地を救う!!…橋本会長〝号令〟を間違える

「11」という数字は何かと問題が発生しやすい日のようだ。記憶に新しいところでは昨年の「東日本大震災」(3・11)があるし、11年前には「アメリカ同時多発テロ事件」(9・11)が起きている。

1年365日のうち「11日」は12回もあるのだから、たまの〝偶然〟でしかないのだろうが、小心者の筆者なんかは「ひょっとして…」と、ついつい身構えてしまう。

ただ、そうした大きな「災害」や「事件」が起きた日の、身の回りの出来事(現象)は不思議とよく覚えているものだ。

「3・11」の際には、島原市内の家電量販店のフロアにずらり並べられた大型テレビの液晶画面に見入っていたし、酔眼で眺めた「9・11」のニュース映像は最初〝特撮映画〟とばかり思い込んでいた。

こうして時々の事などを振り返ってみると「平穏無事」の有難さがよく分かる。たとえ退屈でも、不満や愚痴などは出来るだけ押さえて、日一日を楽しく暮らしていかねば!

そんな〝悟り〟にも似た思いに至って今朝の日経新聞をめくっていたら、社会面に思わずニンマリするような記事が載っていた。

全国有料老人ホーム協会(東京)が全国に応募していたもので、題して「シルバー川柳」。これがなかなかに面白い。代表的な入選作品をいくつか―。

「LED使い切るまでない寿命」(京都・78歳男性)。発光ダイオードを使ったLED電球の耐用期間は、連続で〝4万時間〟とも言われており、〈とてもそんなには長生き出来まへんで…〉とのボヤキが聞こえてきそうだ。

身につまされたのは次の一句。「指一本スマホとオレをつかう妻」(北海道・51歳女性)。ひょっとしてこの作者は、そんな感じでご主人をこき使っているのだろうか…。

仏教の教えにもあるように「生・老・病・死」は人間である限り、決して避けられないもの。ならば、多少厭なことや辛いことがあったにしても、「笑って」やり過ごすのが最善の策であろう。

ただし、「笑い」の種類も様々だ。ドタバタ芸人によく見られる、明らかにうけ狙いの下卑たそれは、かえって胸くそが悪くなるばかりだ。

その点、巧まずして生まれた「失敗」や「ユーモア」は、自然と周囲の人々を和ませてくれる。先般、その路線に沿って皆を楽しませてくれたのが、島原倫理法人会会長の橋本卓也さんだ。

何のことはない、単なる号令の掛け違いなのだが、「辞令交付式」(諫早)という厳かな雰囲気に呑まれたか、「回れ右」と言うところを「右向け右」とやらかしてしまった。しかも、ご丁寧に2回も!

困り果てたのは会員諸氏。どう動いてよいものやら迷いに迷った挙げ句、最後は豪快に「笑い」で締め括った、という次第。


2012/09/09

9月9日に当たって…「長幼の序」も忘れずに

あれほど「ヌクイ」だの「アツイ」だのと騒いでいたのに、ふと気付いてみれば、肌に心地よい秋風が吹いている。早くももう「重陽の節句」(9日・五節句の一つ)だ。

本来の「旧暦」に基づくなら、10月に入ってからの行事となろうが、そこはそう拘らず現代風にアレンジするとして―。

古来、中国では奇数は縁起物とされ、なかでも「九」は陽数の極であり、月と日の数字が重なり合うことから「重陽」とされた、という。

中国の習わしでは、人々はこの日、丘や山など高い所にのぼって「菊酒」を飲み、邪気を払って長寿を願っていた、とか。

それが日本に伝わってきたのは奈良・平安朝の時代。宮中では「菊酒」を酌み交わしながらの、「詩歌」や「舞」などの賑やかで雅な催しが繰り広げられていたそうだ。

ところでもう一つ。「9月9日」と言えば、その語呂合わせで「救急・・の日」でもある。こちらは厚生労働省(当時厚生省)と消防庁が今からちょうど30年前の1982年(昭和57)に制定している。

最近では救急医療の技術革新も随分と進んでいるようで、人々が集まる主要施設には「AED」(自動体外式除細動器)を見かけることも多い。

また、各地の消防本部などでは、施設の関係者にその正しい使い道を教える講習会なども積極的に開かれているようで、頼もしい限りである。

ただ、 そうした「命の大切さ」を尊重する動きが社会全体で広まっている一方で、幼児虐待などの悲惨なニュースが後を絶たないでいるのも事実だ。

普通の大人であれば、「躾」と「折檻」の違いなど明らかに判って当然だろうに、子どもを死に至らしめた後で「殺すつもりなかった…」などと言っても、誰が信用するものか。

いささか誤解を招くかも知れないが、えてしてこの手の犯人は目上の人に対しても、礼儀の何たるかをわきまえていない人種ではなかろうか?それとも、上の者や権力のある存在に対しては、必要以上にこびへつらってばかりいる連中だろうか?

救急医療機関に指定されている病院の裏口にしばらく佇んでいれば、いかに頻繁に救急車が出入りしているか、がよく分かる。本当に「おっ、また来た!」といった感じなのだ。

怪我や病気など理由は様々であろうが、その底流を為しているのは「何としてでも命を守ろう」「弱っている人を助けよう」―といった崇高なる精神である。

「9月9日」を迎えるに当たり、その日が「重陽の節句」であり、また「救急の日」であることを改めて深く認識するとともに、互いに実社会を構成する一員として、「長幼の序」(孟子)の大切さも決して忘れることがないように!


2012/09/08

人は皆〝夢〟を追う…確率的には極めて低いが

悲しい哉、これまで「宝くじ」に当たった経験など一度もない。それがここ高島では「折からの〝宝当ブーム〟に乗って、何本も出たのだ!」(喫茶店のオバさん談)という。

にわかには信じられなかったが、社殿には〝大当たり〟に感謝するお礼の手紙や当選券のコピーなどが何枚も貼ってあったし、マスコミもそうそう嘘はつかないはずだから、それなりの〝ご利益〟は確かにあるのだろう。

ちなみに、筆者が買い求めたのは《連番》と《ばら》各1万円分で、両親へのお土産とした。したがって、仮に当たったとしても自分の懐には入らない。

ところで「ドリームジャンボ宝くじ」(1等・2億円)に当たる〝確率〟だが、ネットで調べてみると、何と〝1千万分の1〟だという。

これだけでは余りピンと来ないので、さらに読み込んでいくと、交通死亡事故(年間5千700人)と比較したデータ(太田忠投資評価研究所)があった。

それによると、ドリームジャンボ1枚を買って1等に当たる確率は、その人間が1年間で450回も交通死亡事故に遭うのに相当するのだそうだ。

だとすれば、仮に10枚買っても45回…。誰でも〝命は〟1つしかないから、とても割に合う話ではないが、そこが人間の愚かさ&浅ましさ!?

老いも若きも、男も女も、金持ちも貧乏人も…ひたすら〝夢〟を求めて買いまくるのである。

話は変わるが、目下のところ、筆者唯一の〝趣味〟とも言えるゴルフの世界でも、よく話題にされるのが「ホールインワン」(パー3を1度で入れる)の確率。

これまたネット情報(諸説あり)で恐縮だが、中級から上級のアマチュアゴルファーの場合で言うと、5千分の1から1万5千分の1だとか。これをラウンド数になおすと、概ね2千回に1回の確率だそうだ。

2千ラウンドと言えば、年に50ラウンド(月4回強)回っても、40年を要するから、筆者のような月1のヘボゴルファーにとっては〝夢のまた夢〟のような話だ。

ところが、筆者の周辺では、ここ半年ほどの間に、2人がそれを成し遂げている。いずれも同一ホールでの〝快挙〟だ。

つまり、ホールインワンは、宝くじの当たりと比べれば、遥かに出やすいわけだが、前者にはコンペ同伴者と「お祝い」をするための手痛い出費が伴う。はて、同じお金を使うのにどっちが得だろうか…?

そんなこんなバカげたことを考えながら、船に揺られて帰途に就いたわけだが、唐津はお隣の呼子と並ぶイカの産地。

その活き造りはもちろん美味しいが、〝宝当〟にあやかって〝アタリメ〟と称して干物を売り出したら売れるかも?


2012/09/07

包み隠せぬ我が欲望…努めて平静を装ったが…

ほうとう・・・・」と聞いて、読者の皆様方は何を連想されるだろうか?宗教的な意味合いでいくと、まずは「宝塔」あたりだろうが、それよりむしろ「(伝家の)宝刀」の方が早いか?

いやいや「放蕩(息子)」という人もいるだろうし、甲斐の国(山梨県)に行けば 「餺飩」という煮込みウドンのような郷土料理もあるそうだ。

前置きが長くなってしまったが、これから書こうとしているのは、佐賀県唐津市にある「宝当神社」のことである。

すでに雑誌等で紹介されたり、テレビなんかにも度々登場しているのでご存知の向きも多いかと思うが、筆者も先日ついに長年の〝念願〟を果たした。

唐津城おひざ元の松浦川の船着き場から渡し船に乗って10分もすると、同神社のある高島に着く。そこから路地裏を歩いて3分。目指すお社(やしろ)は拍子抜けするほど簡素な造りであった。

賽銭箱脇に表示された〝作法〟に従い、二拝・二拍手・一拝。「ここで欲を出していては、かえって神様に嫌われてしまう…」と、まずは世の中の平穏無事を祈願。

踵(きびす)を返して社務所(これまた小さく、ふっくら顔の巫女さんが二人)に立ち寄り、御守り2個を買い求めた。

予定の乗船時刻までまだしばらく時間があったので、参道沿いの土産品屋をのぞく。と、ある!ある!面白グッズの数々が―。

赤や黄、何より色合いすべてが派手。 いや〝ド派手〟。一瞬、中華街の真ん中に立ちつくしているような錯覚さえ抱く。

饅頭にアラレ、神棚に念珠…と手当たり次第にレジに持っていったら、「5千円以上になりましたので、携帯用のストラップを進呈します!」と売り子のお嬢さん。

〈ちょっと買い過ぎたか…〉などといささか反省しながら店を出た先に、今度は「宝くじ売り場」があった。

ここでも一瞬迷ったが思い切って〝2万円〟分を買うことに。「スッ、スイマセン〝当たりくじ〟を下さい」と駄洒落を飛ばしながら声を掛けると、中からオバさんが威勢よく「はいよ!」。

もうこの時点で筆者の頭の中は〝欲の塊り〟と化し、一体先ほどの参拝時の澄み切った心境は何処へ行ったのだ、と反省することもしきり。

まだ時間があったので喫茶店(オープンカフェ)で一服。注文すると、店主と思しきオバさんが「どこから来た?」と聞くので「島原から」と答えた。

と、脇を通り抜ける50歳前後の男性が一人。「あの人がこの〝宝当ブーム〟の仕掛け人ですよ」と教えてくれた。

昔からある地名(神社名)をヒントに、見事掘り当てた地域おこしの金脈。思わずその〝慧眼ぶり〟と〝故郷愛〟に対して頭が下がった。


2012/09/02

ガマダス花火は続くぞ!!…〝流言飛語〟に惑わされるな

20周年の〝節目〟を記念して1万発が打ち上げられた「島原温泉ガマダス花火大会」(外港一帯・観客5万人)から一夜明けた31日、その盛り上がりぶりに冷水を浴びせかけるような不埒な噂話が駆け巡った。

筆者のもとにも、何本か問い合わせの電話が寄せられた。要約すると、「島原の花火大会は今年で終わり。その〝フィナーレ〟の意味を込めての1万発だった」というもの。

「まさか?」とは思ったが、飲みに行った先のスナックの女性までも真顔でそう言うものだから、明くる1日朝、確認の電話を主催者の水元敦実島原温泉観光協会長に入れた。

同会長は開口一番、「私の耳にも届いているけど、まったくもって事実無根で、怪しからん話だ」と真っ向から否定。

その上で、「確かに今年は〝記念大会〟だったので多少は無理をしたが、例年並み(6千発)の規模なら、もちろん今後もずっと続けていくつもり」と、キッパリと言い放った。

筆者自身、その力強い〝継続宣言〟を聞いてホッと一安心したわけだが、同時に、一体誰が、何のために…。何かしら背景があるのだろうか?」などとの素朴な疑念も拭いきれないまま。

そんな思いでいたところに、今度は同会長からの着信。そして曰く。「これはあくまでも憶測だが、島原城の石垣修復に多額の経費(観光関連予算)を要することなどから、誰かがもっともらしく吹聴したのかも知れない」と。

同大会を取材した弊紙記者の話によれば、開催予算の7割強は自主財源(民間有志などからの寄付を含む)で、残りの足りない分を市から助成してもらっている、とか。

そこまで明白な、民官一体となった〝構図〟で運営が支えられているというのに、関係者に心配を与え、果ては市民や観光客の不安を煽ってまで一体何が楽しいのだろう…。

〝日本一〟との呼び声が高い新潟・長岡市の花火大会(信濃川河川敷)を数年前に一度見せていただいたことがあるが、その際、何より感心したのは地元の人々の〝熱気〟の凄まじさ。

「たとえ会社が赤字でも、花火大会への協賛だけは惜しまない」―。地震災害の余韻も冷めやらぬ中で見せつけられた、光と音の一大野外劇。

一言でいうなら、そこで観客が固唾をのんで見守っているのは、地域住民の〝心意気〟に他ならない。だからこそ、無類の盛り上がりを見せるのである。

誰かが言っていた。「祭りの形は色々あるが、全てはそこで暮らす人々の元気のバロメーターだ」と。

今回の〝流言飛語〟の類いがどのように発生し、伝わっていったのか知る由もないが、乏しい財布の中から身銭を切った立場としては、何とも腹立たしい限りである。