眠気覚ましに軍歌!?…意外な“発見”にビックリ
最近は運転中によく眠くなる。近場を走っている間はそんなこともないが、片道2時間以上を要する遠出ともなれば、必ず途中で1回は休憩を取らないと、もうもたない。
一般道の場合であれば、沿道の空き地やコンビニに車を停めて仮眠も出来るが、相手が高速ともなれば、そうは簡単に問屋が卸さない。例えば、福岡市内からの帰路―。
最初のパーキングエリアは「基山」だが、それでは余りにも近過ぎるのでせめては「金立」までと頑張ってみる。けど、その距離の長いこと長いこと!
必死になってツメを立てたり、ビンタを打ったりしながらハンドルを握っているのだが、知らず知らずのうちに極端にスピードが鈍っていることに気付いて、〝冷や汗〟をかくこともしばしば。
そうして、やっとの思いでたどり着いて、用を足す。「よかった。ここまでは無事だった!」とホッと胸を撫でおろす。
その後、店内を一巡。さっきメシを喰ったばかりなのに、カレーパンやアイスクリームなどの陳列ケースについ手がのびる。満腹感こそが睡魔の元凶だとは分かっているのだが、食欲には勝てない。
しかし、このままではきっとまた眠たくなる。次なる立ち寄り先は売店カウンター。カフェインなどが大量に含まれている眠気覚ましの飲料をグビッと飲み干して、「これでもう大丈夫!」と〝自己暗示〟をかける。
支払いを終えて立ち去ろうとしたら、すぐ脇に売れ残りのような音楽CDが雑然と並べられているではないか。「よし、帰りはこれで行こう!」。
単純極まりない頭脳構造の持ち主は、中から「軍歌特集」の1枚を取り出し、「これ下さい!」と、売店のオバちゃんに愛想笑い。
車に戻ると同時に、CDをセット。1曲目は歌詞なしの「軍艦マーチ」。ほとんど行ったことはないが、きっとパチンコ屋の店内のような雰囲気なのだろう。
2曲目以降は鶴田浩二をはじめ、三浦洸一、橋幸夫ら懐かしい顔ぶれのオンパレードだ。ほとんど正確な歌詞など知らないが、メロディラインはだいたい分かっているので大声で唄いながら2時間余の快適ドライブ。
その間、なぜ眠たくならなかったのか?不思議だが、ひょっとしたら眠気の防止にはこれが一番かも…との〝仮説〟を立てながら無事帰宅出来た次第。
最後に「軍歌」に関するクイズを一つ。名作中の名作と言われている「海ゆかば」の作詞、作曲は果たして誰か?
後で資料を見てびっくりした。なんと!作詞は万葉歌人の大伴家持(おおともの・やかもち)。そして作曲は明治から昭和にかけて数多の校歌を手がけた信時潔(のぶとき・きよし)だった。皆さん、知ってました?〔文中敬称略〕